ゼイ・ウィル・キル・ユー (2026):映画短評
ライター3人の平均評価: 3.7
楽しく演じる悪魔軍キャスティングにも注目!
おなじみ「舐めてた相手が、じつは最凶」な一本だが、『サスペリア』オマージュ濃厚なホラー・アクション。長編デビュー作『とっととくたばれ』同様、密室空間で展開されるポップなゴア描写×ブラックユーモアに、妙な爽快感を覚えるキリル・ソコロフ監督の作風は、まさにサム・ライミ監督チルドレン。敵役として登場する『WEAPONS/ウェポンズ』のエイミー・マディガンばりの怪演を魅せるパトリシア・アークエットに、おとぼけキャラを楽しそうに演じるヘザー・グラハムの活躍も嬉しい。そして、してやったりな悪魔ルールに、シスコンなメイドが放つ凄まじい鼻フックなど、あまりの荒唐無稽さに、★おまけ!
さながらサム・ライミ×タランティーノなホラー・アクション
ニューヨークの高級アパート。住民の富裕層は身寄りのないメイドを悪魔への生贄にすることで、永遠の生命と富を享受するのだが、そこへ尋常ではない戦闘能力を持った謎の最強メイドが現れる。ほぼスラップスティック・コメディの域に達した血みどろゴアは『死霊のはらわた』シリーズ、捻りを効かせたストーリー展開とクレイジーなアクションは『キル・ビル』2部作の如し。舞台となる高級アパートは現代アメリカ社会のメタファー。殺しても殺しても死なない富裕層、彼らに仕える召使い=貧乏人はいつまでも貧乏人のままだが、他人を生贄に差し出すような人でなしなら話は別。資本主義社会の生き地獄を皮肉ったようなホラー・アクションだ。
痛快!メイドが金持ち一族をめった斬り!
痛快!富豪一族の豪華な館で、悪魔崇拝の生贄として雇われたメイドが、大暴れ。富裕層の集団 vs 貧困層の個人 という構図で、メイド役のザジー・ビーツが圧倒的な暴力で敵を倒す姿がひたすら気持ちいい。そんな話なのに映像が安っぽくない。そして笑える。
彼女の武器は、ぶった斬りに最適な斧や刀剣、銃は弾が当たれば身体が吹っ飛ぶ重火器系。暴力描写はヴィジュアル優先で、ケレン味たっぷりのスローモーション大会、血飛沫も大量放出。ロシア生まれのキリル・ソコロフ監督のお気に入り映画は『続•夕陽のガンマン』『死霊のはらわた2』『キル・ビル』だそう。ストーリーには「実は…」なヒネリがあって感動も詰まっている。






















