叛逆のサウンドトラック (2024):映画短評

2026年8月7日公開 156分

叛逆のサウンドトラック
(C) 2024 ONOMATOPEE FILMS BV, WARBOYS FILMS S.A.S., ZAP-O-MATIK, BALDR FILM,RTBF, VRT, JOHAN GRIMONPREZ
なかざわひでゆき

今も続く欧米による植民地主義の断片を暴くビジュアル・エッセイ

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 1961年に起きたコンゴ共和国初代首相パトリス・ルムンバの暗殺事件を題材に、その背景となった複雑な国際情勢や旧宗主国ベルギーとアメリカの思惑などを、貴重なアーカイブ映像や存命する関係者の証言、そして米外務省主導の音楽親善大使として国策に利用された黒人ジャズ・ミュージシャンたちの演奏をコラージュしながら浮き彫りにする。改めて痛感するのは、奴隷制度の昔からいかに欧米諸国が資源および労働力の搾取を目的にアフリカ大陸を蹂躙し、かの地の政情不安や貧困、治安悪化を招いてきたかということ。それが今も場所や形を変えて継続していることにも気付かされる。そう考えると、欧米諸国に難民・移民を拒む資格などなかろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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