クレイフェイス:映画短評
クレイフェイスはゴッサムの闇を歩く
このゴッサム・シティには、マット・リーヴス版のバットマンとペンギンが潜んでいる。クレイフェイスも同じ闇を歩く。
ボディホラーらしい視覚的恐怖と心理的恐怖が融合。身体が異様な形に変形するさまが何度も描かれ、それだけで原初的恐怖を招く。さらに、変形は主人公の心理状態が引き起こすので、彼が復讐心に飲み込まれて犯行に及ぶ時、身体は変形し、ボディホラーならではの奇怪な情景が出現する。加えて、自分の身体が自分の意思で制御できなくなるという心理的な恐怖。カメレオン俳優と言われた主人公が、実際に何にでも変貌できる能力を得たことで、逆に自分の本意を見失っていくというパラドックス。彼の歩く闇が深い。
この短評にはネタバレを含んでいます





















