浅田次郎が爆弾発言!「不倫相手には消えてなくなってほしい」

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映画『地下鉄(メトロ)に乗って』原作者、浅田次郎

 ある日地下鉄の出口を出ると、そこには子どものころの東京があった……。仕事に疲れたサラリーマンの主人公が地下鉄に乗って、現代の東京から、過去へとタイムスリップしていくベストセラー小説、「地下鉄に乗って」が堤真一大沢たかお主演で映画化され、明日21日に初日を迎える。本作の原作者である浅田次郎氏が、映画化への思いを語ってくれた。

 小説を書くときは、何年もの歳月を構想に費やし、頭のなかで完全にストーリーが出来上がってから書き出すという浅田氏。この『地下鉄(メトロ)に乗って』も例外ではなかった。柱となるストーリーが歴史考証が必要なテーマは、すべて資料に基づいて考証していった。地下鉄、闇市……、自分で本を読んだり、人の話を聞いたりすることで、ストーリーに肉がつく。これだけの作業に数年を費やした。

 ストーリーが出来上がると1か月で書き上げてしまったほど思い入れが強いこの作品で、大沢たかおが演じている主人公の父親は、浅田氏の父親がモデルになっている。「アムールほど、破天荒ではありませんでしたが、まさにあんな“男らしい”父親です。暴力的だったけれど、“父親”らしかった」現代の父親たちを、浅田氏はどう見ているのだろうか。

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「最近は、父と子の関係と、母と子の関係が同じになっているように思えます。私たちの世代にいたような父親は、いなくなりましたね。男が男たるものを失っている。父性の喪失がとても気になっているんです」そんな疑問を持ちながら見つめる現代の男性たちに向けて、本来の男たるものとは……、“あるべき父性”を小説で表現した。

 不倫の関係である主人公とヒロイン、“不倫の恋”についてたずねると浅田次郎流“不倫論”が飛び出した。「ややこしい恋愛をしているとね……こいつ、消えてなくならねえかなっていう男性願望があるんです(笑)。ヒロインのみち子は、男にそう思われるであろうそんなかわいそうな女性の主人公なんです。

 僕のほかの小説『壬生義士伝』には、妻に一途な貫一郎という主人公が出てきますが、いるわけがない(笑)。いたとしても、現代の場合あんなに強くないでしょう。もっとへなへなの弱い男ですよ。どんなに女性を愛していようが、それはそれとして……動物的で、生理的なものなんです。みんな口に出して言わないだけで、男なんてそういうもんです。本質は! 女性には理性をもって、寛容の精神で見ていただきたいですけど、なかなかいませんよね(笑)」

 また、主人公がタイムスリップする舞台となっている中野は、浅田次郎が生まれた土地でもある。「僕は中野の鍋屋横丁で生まれて、育った。ですから、映画に出てくる昔の中野の景色は子どものころの原風景なんです。映画館の名前も、場所も風景もまったく同じ。地下鉄が開通したときのことも、東京オリンピックの前で日本中の高揚感とあいまって本当に新鮮に、記憶に残っている。まさに映画の通りですね」細部にまでこだわったというセットによって再現されたノスタルジックな東京の姿は、きっと懐かしさを覚えるだろう。

 そんな東京の姿、イメージ通りの主人公たちに大変満足したという浅田氏が、売れっ子作家ならではの苦悩を最後に語ってくれた。「この作品は、2時間という映画の長さにぴったりはまっています。ですからとても忠実に映画化されているんです。でも映画化されることで1番悲しいのは、映画を観たことで僕の小説を読んだ気になっちゃう人が多いこと。映画だけではなく、原作もぜひ読んでいただきたいと思います」ベストセラー作家にとって、映画化は痛しかゆしのところであるようだが、2時間の『地下鉄に乗って』を楽しんだ後は、ぜひ小説「地下鉄に乗って」で浅田次郎の世界にどっぷりとひたってもらいたい。

『地下鉄(メトロ)に乗って』は、丸の内ピカデリー2ほかにて10月21日より公開
『地下鉄(メトロ)に乗って』公式サイトmetro-movie.jp

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