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香港が生んだ双子のホラー監督の悩みは「浪費ぐせが直らないこと」!

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鏡に映っているのではありません。双子の兄弟です。
鏡に映っているのではありません。双子の兄弟です。

 2002年、『the EYE 【アイ】』でアジアンホラー・ブームを巻き起こした双子の映画監督、オキサイド・パンダニー・パン。彼ら“パン・ブラザース”の新感覚ホラー『リサイクル -死界-』が、日本公開される。

 『リサイクル -死界-』の主人公は、アンジェリカ・リー演じる人気女流作家。彼女は、ホラー小説の執筆に行き詰るうち、現実と虚構をさまようようになり、ついには、死者が支配するパラレルワールドに迷い込んでしまう。「ホラー小説を書き進めるヒロインと、ホラー映画を撮るぼくたちは、どこか似ている部分があるかもね」と兄のオキサイド。ということは、ヒロインが体験したように、彼らも撮影中、恐ろしい目にあったのだろうか? ホラー映画の撮影現場では、よく怪奇現象が起こるというが……。

 「うーん、実はそういう体験は一度もないんだよね」と教えてくれたのは、弟のダニー。兄・オキサイドが語ったヒロインと自分たちの共通点というのは、内に秘めた恐怖心を作品に投影させている点だという。そこで、二人にとっての“恐怖”を聞いてみると「ぼくら、浪費ぐせが激しいんだよね。何か、特別な趣味につぎ込んでいるというよりは、知らないうちにお金が消えているんだ……」と意外な告白。「だから、今後も、みんなに楽しんでもらえるヒット映画を撮り続けなくちゃね!」と冗談とも本気とも受け取れるモチベーションを語った。

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 この作品の見どころは、ヒロインが迷い込む死者の世界のビジュアル。そのスケール感やCGを駆使した映像美は、ハリウッド顔負けの完成度で、見る者を圧倒する。巨大セットの製作には約6億円が投じられたが「もちろん、これは無駄づかいじゃないよ(笑)。誰も見たことがないビジュアルを実現するために、スタッフが一丸になってがんばったんだ」とオキサイド。もともと、制作プロダクションで、カラー調整師として、フィルムの1コマ1コマに目を通していた経験が、こだわりの映像作りに生かされている。

 一方、編集者として映画業界に入った弟・ダニーは、見事なカット割で、観客のドキドキ感を盛り上げる。こうして、兄弟二人の才能がしっかりと手を組んだ『リサイクル -死界-』は、輪廻(りんね)にスポットを当てた高いテーマ性で、昨年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されるなど、通常のアジアンホラーとは一線を画す評価を獲得している。また、「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミに見出され、ハリウッドデビューを果たした最新作は全米No.1を記録。アジアから世界へと活躍の場を広げようとしているパン・ブラザースの動向には、今後も目が離せそうにない。

『リサイクル -死界-』は6月23日より公開。

『リサイクル -死界-』オフィシャルサイトrecycle.uipjapan.com

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