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松雪泰子、乳がんと出産の究極の選択、『余命』で葛藤…

第21回東京国際映画祭

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松雪泰子と生野慈朗監督
松雪泰子と生野慈朗監督

 20日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで第21回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」に出品されている映画『余命』の公式上映が開催され、主演の松雪泰子生野慈朗監督が舞台あいさつを行った。

映画『余命』

 今回、松雪は妊娠と同時に乳がん再発という現実と向き合う外科医を熱演したが、最初は主人公の心理を受け入れるのに時間がかかったと告白した。「乳がん再発を誰にも告げないという衝撃的な選択は、演じる上でもハードルが高く撮影現場ではセンシティブになってしまった」と松雪。しかし、余命を伸ばすために治療をするか、治療をせずに出産するかという生死を分かつヒロインの葛藤(かっとう)が、女優としての葛藤(かっとう)とうまくリンクしたようで「最終的には新しい感覚が生まれた」と自らの演技に大いに満足した表情だった。

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 また、夫役の椎名桔平とは初共演だったが「すごく自然な形で長年の夫婦像を演じることができた」とコメント。10分強の駆け足な舞台あいさつの最後を「家族、愛、命、生き方。あらゆるテーマが込められた作品に仕上がったので、ぜひ楽しんでください」と締めくくった。

 『余命』は結婚10年目にして待望の妊娠を果たしながら、同時に乳がんが再発してしまう38歳の外科医・滴(松雪)が下す苦渋の選択を通して、命の尊さを問いかける感動のヒューマンドラマ。松雪、椎名らが所属するスターダストプロモーションが新たに立ち上げたスターダストピクチャーズ(SDP)が配給を手掛けている。

映画『余命』は2009年2月7日より全国公開

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