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被爆者382名には基金の支給ゼロ!なぜなら彼らは北朝鮮に住んでいるから…

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在朝被爆者問題の実態を訴える伊藤孝司監督
在朝被爆者問題の実態を訴える伊藤孝司監督

 15日、中野ZERO視聴覚ホールにて、映画『ヒロシマ・ピョンヤン ~棄てられた被爆者~』の試写会が行われ、上映終了後、伊藤孝司監督と、映画の監修を務めた、在日朝鮮人被爆者連絡協議会会長の李実根(リ・シルグン)さんがトークショーを行った。

映画『ヒロシマ・ピョンヤン ~棄てられた被爆者~』

 伊藤監督にとって、在朝被爆者問題(日本で被爆し、戦後帰国して現在北朝鮮で暮らす被爆者の問題)とは、ジャーナリストとしての原点ともいえる問題だそう。1980年に取材を始めたとき、まず李さんに在朝被爆者を紹介してもらったことが発端だったそうで、李さんがいなければこの映画はなかったと語る。李さんは広島で2次被爆にあった2号被爆者で、現在も広島に暮らし、在日朝鮮人被爆者連絡協議会会長として活動している。

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 李さんは「戦後65年を迎え、韓国在住の在韓被爆者には被爆者基金として40億円が外務省から支給されているが、現在北朝鮮に住む382名の在朝被爆者には、何の補償もない」と熱く語る。国交のない北朝鮮と日本の間では、在朝被爆者への保障はなかなか進まず、国際情勢や政治状況の変動により、一進一退を続けている状態だそうだ。伊藤監督は「国際問題と人道問題は区別すべき。政治情勢により人道問題の解決がおろそかになってはならない」と語り、李さんも「北朝鮮に対する先入観を持たず、日本の多くの国民に古い歴史を知って友好的な手を差し伸べてほしい」とトークショーを締めくくった。

 本作は、第2次大戦下の広島で被爆し現在は北朝鮮に暮らす女性が、被爆者健康手帳の取得を求める姿を追うドキュメンタリー。フォトジャーナリストとして精力的に活動をしている伊藤孝司が自らカメラを回し、撮影・監督を担当している。

映画『ヒロシマ・ピョンヤン ~棄てられた被爆者~』は7月3日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開

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