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俳優組合がニュージーランドの俳優たちに映画『ホビット』に出ないよう勧める

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無事に映画化となるのでしょうか? -ピーター・ジャクソン監督
無事に映画化となるのでしょうか? -ピーター・ジャクソン監督 - Marty Melville / Getty Images

 ピーター・ジャクソン監督が製作総指揮を務め、さらに自ら監督も担うのでは、と言われている映画『ザ・ホビット / The Hobbit』(原題)で、アメリカとオーストラリア、イギリス、カナダの7つの俳優組合が、ニュージーランド人俳優たちに組合を通さない契約をしないよう呼びかけている。

 本作はもともと、2009年末から製作が開始される予定だったが、当初監督に決まっていたギレルモ・デル・トロ監督の降板などの問題で製作が遅れたほか、スタジオの経営問題もあり、いまだに完全な青信号がついていない状態。そんななか、プロデューサー陣はニュージーランドで背の低い俳優たちのオーディションを始めたが、これに対し国際俳優同盟(FIA)は、ここ数年、ニュージーランド人俳優が組合を通さない契約でトラブルに巻き込まれる事態となっている、と声明を発表。組合を通じていない契約では、最低賃金や労働条件の保障が付かず、将来的にこの作品がテレビ放映されたときの支払い、さらに映画がキャンセルになった場合の支払いも一切ないという。FIAによると、プロデューサー陣はニュージーランドの公正取引法、「競争法」に触れるとして、組合との契約を拒否しているそう。FIAは声明で、「世界中の俳優たちに、ニュージーランド人の同僚が組合を通じてこの作品と契約をするよう勧め、彼らを援助する時がきた」と発表。製作を担うニューライン・シネマとMGMはこれに対しコメントを出していないが、ただでさえ遅れている製作にさらなる打撃となりそうだ。

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