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マーティン・スコセッシ初のテレビドラマでエミー賞最有力「ボードウォーク・エンパイア」がついに日本上陸!

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「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」よりギャング同士の会食(上)、ボード・ウォークの夜のおたのしみ(下)
「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」よりギャング同士の会食(上)、ボード・ウォークの夜のおたのしみ(下) - (c) 2011 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.

 巨匠マーティン・スコセッシが初めてプロデュースを務め、ゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門作品賞と主演男優賞を受賞し、第63回エミー賞でも18ノミネートされるというアメリカの禁酒法時代に闇の世界で生きる人々を描いた話題のドラマ「ボードウォーク・エンパイア」が日本で10月9日より(WOWOWにて)放送されることが決まった。

 マーティン・スコセッシが自ら監督を務めた第1話を観れば一目瞭然だが、驚くのがそのセットをはじめ当時を彩る数々のアイテムの完成度の高さ。テレビドラマどころか映画を超える、街並、ファッション、小物それぞれが繊細に1920年代のクラッシックでありながら先進的、そしてどこか退廃的な世界観をパーフェクトに作り上げている。スコセッシの監督としてのプライドがそうさせるのかテレビドラマでここまでやるかと言わずにはいられない徹底ぶりだ。

 特に1920年代のアトランティック・シティの名所でもあった海岸沿いの遊歩道=ボード・ウォークは、巨大セットを当時と同じ東海岸に忠実に再現しており、その技術力と予算の掛け方はテレビドラマでは異例中の異例だろう。時は禁酒法が施行された1920年代アメリカ。収入役という公的立場を利用し、賄賂や酒の闇取引などで私服を肥やしながらも、困っている人には親身になり、どこか憎めないイーノック“ナッキー”・トンプソン(スティーヴ・ブシェミ)を中心に彼を取り巻く野心家の若者、若き日のアル・カポネやルチアーノなど実在した人物たちも登場して描かれる人間模様は、激動の時代にさまざまな人間の欲が入り乱れる。

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 映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』や『ディパーテッド』などでスコセッシが見せた重厚なギャングドラマに、1920年代の芸術や文化であるジャズやアールデコアートなどがふんだんに取り入れられ、華やかで、混沌とした時代に視聴者はいつの間にか「ボードウォーク・エンパイア」の世界に取り憑かれていくことだろう。たびたびお目見えするかなりきわどいヌードシーンもWOWOWではカットすることなくそのまま放送(ただし、露骨な下半身などは修正あり)するという。当時のアメリカ文化を堪能するほかに経済や政治が整っていく過程で人間の欲というのはこれほど深いものなのかと考えさせられる。知覚、聴覚、視覚とかなり濃密に刺激してくるドラマ。エミー賞で3年連続で独走を続ける「マッドメン」の唯一の対抗馬というのも納得だ。(編集部・下村麻美)

「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」はWOWOWプライムにて10月9日(日)スタート 毎週日曜日11:00(吹替版)午前9:45(字幕版)全12話 10月1日1話先行放送
「超大作ドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』の魅力」9月15日(木)夜9:55

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