驚き!ブラピの新作を食って3D版『ライオン・キング』が2週連続全米ナンバーワン!! -9月26日版

全米ボックスオフィス考

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不朽の名作の力は本物だった! -映画『ライオン・キング/ディズニー デジタル3D』より - (C) Disney

 実話を基にしたブラッド・ピット主演で話題の新作映画『マネーボール』をもろともせず、ディズニー名作アニメ映画『ライオン・キング/ディズニー デジタル3D』が2,193万ドル(17億5,440万円)をたたき出して、2週連続の全米ボックスオフィスの王となった。(1ドル80円計算)

2週連続のトップとなった映画『ライオン・キング/ディズニー デジタル3D』写真ギャラリー

 トップ5の中で4作品が新作という今週末のランキングにおいて、3D版での公開とはいえ、リバイバル作品であるこのアニメ映画が見せた2週連続トップを維持したパワーは、特筆に価する。公開10日目にして6,148万ドル(約49億1,840万円)、そして1994年のオリジナル版の興収も合わせると3億9,000万ドル(約312億円)という驚異の数字をはじき出している。本来なら2週間限定公開ということだったのだが、これだけ稼ぎ続けている映画を予定通りに打ち切る理由は皆無で、このまま公開が延長されるかもしれない。

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 第2位は、前述の『マネーボール』で、1,950万ドル(約15億6,000万円)。封切り初日の9月23日の時点ではトップだったたのだが、土日に入って家族連れが繰り出してきたところで順位が逆転してしまった。関係者にとっては映画『ライオン・キング/ディズニー デジタル3D』に破れて首位を取れず悔しいところだが、大リーグのオークランド・アスレチックスの実話を基にしたこの野球ドラマは、歴代のベースボール映画の興収ランキングでトップに君臨するトム・ハンクス出演の映画『プリティ・リーグ』や、第2位の映画『オールド・ルーキー』がマークした封切り週末の成績を上回っていることから、決して悪い結果ではない。

 配給が発表した観客調査によると、週末に『マネーボール』を観に来ていた人たちの51パーセントが男性客、そして64パーセントが35歳以上の観客だったという結果が出ており、全米の映画ファンサイトでの評判も上々の85点前後という結果となっている。

 第3位も、トップ同様ファミリー向け映画『ドルフィン・テール(原題) / Dolphin Tale』で1,915万ドル(約15億3,200万円)。この作品もイルカと少年が主人公の感動的な実話を基にした元気の出る映画系で、アメリカで映画の観客調査を行っている某サイトによると、週末にこの映画を観に来ていた人たちが観終わった後に出した評価はA+と最高点を記録しており、この先どれだけトップ5にとどまれるかに興味が集まっている。

 第4位は、3,118館もの映画館で封切られたにもかかわらず不発に終ってしまった映画『アブダクション(原題) / Abduction』で1,093ドル(約8億7,440万円)。アメリカの少女たちに大人気の映画『トワイライト』シリーズで人気の若手男優テイラー・ロートナー主演のアクションものだったのだが、普段ならこの手のアクション映画には男性客が大半を占めるのに対して本作の観客調査では全体の68パーセントが女性客、それも全体の56パーセントが25歳以下と、観客層が完全に『トワイライト』シリーズのファン層と類似しており一般映画ファンからは、ストーリーが弱いばかりかアクションシーンもパッとしないと評されていることなど、かなり痛々しい結果となっている。たとえ上位に入っていようとも3,118館もの映画館で上映されてこの興収ではダメなのだ。

 今週トップ5の最後を飾るのも新作、映画『キラー・エリート(原題) / Killer Elite』で935万ドル(約7億4,800万円)の収益。クライヴ・オーウェンジェイソン・ステイサムロバート・デ・ニーロと、ぱっと見ではアクション・ファンがこぞって足を運びそうな映画かと思いきや、実際は普段ならアクション映画好きの大人の男性客を『マネーボール』に持っていかれ、わずかながら残っていたヤング・アクション映画ファンを前出の『アブダクション(原題) / Abduction』にさらわれ、残りが本作に流れてきたという形になってしまったようだ。そろそろアクション映画ファンの間で、ジェイソン疲れが出てきているのも第5位どまりとなってしまった理由のひとつかもしれない。

 さてさて次回のチャート予想に移るが、期待作というほどの作品はないが話題作が数本。まず少々重いところで映画『50/50 フィフティ・フィフティ』。この映画は、一応コメディー・ドラマなのだが、主人公が死を宣告された若者という、思わず引きつりそうな題材である。いくら助演がオトボケ男のセス・ローゲンでも、見るからに幸薄そうな顔をしているジョセフ・ゴードン=レヴィット(近年の代表作は映画『インセプション』)が果たしてどこまで映画館に客を呼べるか……。

 2本目はホラー・ファンが好きそうな映画『ドリーム・ハウス(原題) / Dream House』。映画『007』シリーズでおなじみダニエル・クレイグナオミ・ワッツ、そしてダニエルと結婚したレイチェル・ワイズ共演ののろわれた家が舞台の映画。ありふれたストーリーなので、こちらもトップ5に食い込めるか微妙なところ。

 3本目の話題作は、人気の若手コメディー女優アンナ・ファリス主演のラブコメ映画『ホワッツ・ユア・ナンバー?(原題) / What’s Your Number?』。今年ハリウッドではやりのR指定大人向けのコメディー映画である。

 主演のアンナは、日本ではあまりなじみのない女優だが、アメリカでは人気コメディー映画『絶叫計画』シリーズをはじめ、最近では映画『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』や、ファミリー映画『アルビン2 シマリス3兄弟(しまっピーズ) vs. 3姉妹(しまペッツ)』などに出演しており、なかなかの人気者。アンナの相手役を務めるのが、映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』の主役で人気絶好調のクリス・エヴァンスで、これもまた見どころのひとつ。大人の男女の間でブレイクしそうな予感がある。

 さて、トップ5に入るのは難しいと思われるが注目すべき作品が1点。映画『ブンラク(原題) / Bunraku』という作品で、ジョシュ・ハートネットウディ・ハレルソンデミ・ムーアが出演している作品なのだが、何と日本のミュージシャンGACKTが出演している。一昔前の映画『ディック・トレイシー』とクエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル』を足して2で割ってムチャクチャにかき回したような作品で、批評家たちのコメントも少々冷たいが、数少ない日本人のハリウッド進出作品であり、ちょっと観てみたい気もする映画である。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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