長澤まさみ「清純派のイメージ壁だった」ニューヨーク・アジア映画祭でライジング・スター・アワードを受賞!

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ひと皮むけた演技をみせた長澤まさみ

 今年で第11回目を迎えるニューヨーク・アジア映画祭に、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』や『モテキ』などでおなじみの人気女優長澤まさみが、同映画祭のアジア人女優としてライジング・スター・アワードを受賞することとなり、ニューヨークを訪れた。今回彼女は、同映画祭で上映された新作『モテキ』と女優として価値観について語った。

 同作は、金もなく、恋人もいない藤本幸世に恋のチャンスが訪れた“モテキ”から一年後、再び新たな女の子たちがアプローチをかけてきたために、“セカンドモテキ”がやってくるという、不器用な男の恋の行く末を描いた作品。漫画家、久保ミツロウが映画用にストーリーを書き下ろし、テレビドラマ版も手掛けた大根仁がメガホンを取っている。長澤まさみは、新たに幸世に接近する女性、みゆきを演じている。

 大根監督が、長澤まさみから引き出した要素とは「大根監督は愛情深い人なので、毎日現場に行くと『かわいい』と褒めてくれたり、他の演者さんもそうだと思うのですが、女優、俳優たちをすごく愛してくれている演出をしていたと思います。何をしても褒めてもらえる環境なので、それが自分のやる気と、もっと演じたいという欲につながっていって、それが良い効果になっていたと思います」と答えた。そんな環境が今までとは違う自分を出せたそうで、昔だったらそんな褒め言葉が恥ずかしくて受け入れられなかった時もあったそうだ。

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 長澤演じるみゆきはサブカルチャーに興味を持った女性だが、長澤自身のサブカルチャーへの興味は「(映画内の設定は)ちょっとわたしとは世代が違っていて、『モテキ』の音楽だと、今の30代の方々が青春時代を過ごした時に聞いていたような曲が多く、わたし自身知らなかったことも多かったけれど、でも名曲って次の世代にも受け継がれていくものですよね。実際に、リサーチの過程ではすごく調べたわけではありませんが、サブカルチャーというものが嫌いではなかったので、なるべくこの(サブカルチャーの)世界に入っていく努力はしましたね」と明かす。

 映画『モテキ』では、みゆきを含め、4人の女性が居るが、長澤自身は、どの女性の恋愛の仕方に近いのだろうか。「わたしは、自分のことが一番わからないので、どれに当てはまるか?という感じですけれど、ただ監督の大根さんは、『モテキ』で描かれている4人の女性は、一人の女性が持ち合わせている側面だと言っているんです。だから、どれにも結局当てはまっちゃいますね。例えば、真木よう子さんが演じる唐木なんかは、怒るだけじゃなく、母性愛を感じるし、仲里依紗さんが演じた愛は、非常に現実主義で今をしっかり見ていて、麻生久美子さんが演じたるみ子は、恋に恋をしちゃう感じで、最後にみゆきは女の武器を使って、女の子だからできることの象徴でもあるんです。だから、どのタイプにもなれるのかなと思います」と答えた。

 映画内では(セクシーな箇所を含めた)大胆な演出もあったことについて、「自分でも、人から清純派というイメージを持たれているということを理解できなかったわけではないのですが、それが大きな壁みたいな存在でもあったんです。ただ、出演依頼を受けた時は、単純に面白そうだなと思ってやってしまう、わりと好奇心旺盛なタイプだったり、常に違うものも求めたりしています。ただ、踏ん切りを付けて勢いだけで(大胆な演技を)やってみようとは思っていなかったです。ただ、(このような役を)周りの人が求めていたんだなぁということがわかって、さらに大胆な自分を期待してくれる人がいることもわかりましたね」とファンに支えられていることも痛感したようだ。

 みゆきというキャラクターは、大根監督との出会いから変わっていったそうだ。「みゆきという役にもっとリアリティを持たせたいということで、大根さんとは脚本を執筆中にお会いして、彼に自分のことを話した際に、わたしは自分に自信がない人間ですという話を彼にしたら、それをみゆきに反映してくれたんです。始めはちょっとビッチな女の子みたいな設定だったけれど、彼と話したことでより深みが出て、みゆきという役ができていったみたいです」と語り、さらに、みゆきを含めた女の子たちなら誰でも抱えている不安を、共感してもらいたいとも答えていた。

 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の森山未來と再共演してみて「まさか、また未來君と共演できるとは思っていなかったし、どこかもう一緒にやってはいけないのかとも思っていたんです。実際には8年ぶりの共演だったけれど、一回一緒にやってすごく良い作品ができて、もう一回やって良い作品ができないはずはないとも思っていたんです。これまでも、未來君の作品はたくさん観てきたけれど、また再会した時に良い意味で変わっていなくて、お互いがちょっと社交的になって、昔全然喋れなかったのに、ちょっと現場で会話ができるようになっていたんです。でも、二人とも撮影現場に入ると没頭するタイプなので、仕事には集中できてすごくやりやすかったです」と述べた彼女は、森山未來の前で演じていると、自分で居られる気がするとも話してくれた。

 撮影秘話について「幸世と初めてあって、その後一緒にお酒を飲みに行くシーンがあるのですが、わたし自身も実際にお酒を飲んでお芝居をしたんです。そういう経験が初めてだったので、これはテレビドラマの時からそういうノリをすごく大切にしていて、監督に言われて飲んで演じました! ただ、飲んだらすぐ疲れるんですよ(笑)。酔っぱらっているし、集中しないといけないため、絶対仕事中には飲んじゃいけないなと思いましたね(笑)。いつも以上に体力も消耗しましたよ……(笑)」と思いがけない初体験をしたようだ。

 コミックの原作を手掛けた久保ミツロウさんと会ってみて「彼女とは撮影中に会いました。描いている女性たちが、できる女でキメキメの洋服を着ている印象が強かったので、(久保ミツロウ自身も)すごくスマートな女性かと思ったら、すごくほんわかしている人だったんです。でも意志は強くて、自分が興味あることに関しては、すごく思いをぶつけてくる感じを受けましたね。ただ、外見は柔らかい目をしていますよ」と答えた。

 最後に、アメリカ人にこの映画をどのように捉えて欲しいのか、との質問に「これはお祭りの映画で、みんなで恋をしようよという作品なので、結局幸世に共感する男性がすごく多いと思いますが、それは自分と重ねる部分があるからなんです。過去の自分だったり、今の自分だったりと、これからの自分だったりするかもしれません。ただ、最終的に恋をしたいんだということで、共感を得ると思ったんです。恋のお手本にはならない作品ですけれど、恋するテンションになりたい時に観る映画ではあると思います」と笑顔で答えた。

 同映画祭のライジング・スター・アワードについては、「わたし自身もこの『モテキ』が大好きな作品なので、とてもうれしかった」とのこと。この作品で一皮むけた感覚を受ける長澤は、次はどんな役に挑戦するのだろうか? (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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