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役所広司をニューヨークで直撃!『Shall We ダンス?』『キツツキと雨』など5作品が上映!

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役所広司
役所広司

 映画『Shall We ダンス?』や『うなぎ』などで人気を博し、映画『SAYURI』『バベル』『シルク』ではハリウッド進出を果たした役所広司が、現在ニューヨークで開催されているジャパン・カッツに参加し、出品された新作『キツツキと雨』と俳優になった経緯について語った。

映画『キツツキと雨』写真ギャラリー

 同作は、小さな山間の村にゾンビ映画の撮影にやってきた新人監督幸一(小栗旬)は、プレッシャーに弱く上手くスタッフをまとめられないでいたが、ひょんなことから映画の撮影を手伝うことになった木こりの克彦(役所広司)の影響で、幸一の映画製作が徐々に変わり始めていくというドラマ作品。
 
 今回ジャパン・カッツのイベントでは、『Shall We ダンス?』や『キツツキと雨』など、役所広司主演の5作品が上映されることについて「今回のイベントでは最近の映画も含まれていますが、しばらく映画館で観られなかった作品も上映していただいて、それは非常に嬉しいことですね。憧れていたジャパン・ソサイエティという団体の皆さんに特集を組んでもらって、アメリカの皆さんにも観ていただけるのは光栄ですよ」と語った役所は、ほとんど自分の映画作品は観ないそうだが、たまに映画祭などに参加した際に観客とともに鑑賞し、観客にその映画の面白さを教えられることもあるそうだ。

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 かつて公務員として働いていた役所広司が、仲代達矢が主宰する無名塾に入り、俳優を目指した経緯について「もともと仲代達矢さんの俳優座時代の公演を観て、演劇に興味を持ちました。そんな時、仲代さんが主宰された無名塾という存在を知りました。それで、当時僕は公務員でしたけれど、思い切ってこの無名塾を受けたんです。僕が受験した年は4人が合格。およそ200倍の倍率でした。最初は演劇が好きで俳優を始めたのですが、今は映画の仕事が中心で、演劇の仕事からは遠ざかっています。でも、演劇の仕事もそろそろちゃんと取り組んでいきたいと考えています」と語った。

 今作『キツツキと雨』で苦労したことは「一番練習したのは木こりの練習ですね(笑)。木に登るのは練習しました。あれは、あんまりやると筋肉痛が激しくなるので大変でした。後は、ユンボの練習、その機械がなかなか難しかったのですが、やっていくうちに夢中になりましたね」と、それぞれ興味深い体験だったようだ。さらに、地方での撮影については「地方でロケをやっている際に、地元の方々に家を貸していただいたり、炊き出ししてもらったり、非常に協力してくださるので、この映画で恩返しできると良いなと思いましたね」と話した。また、去年の大震災の後に今作が製作されたために、震災後にこの映画が製作されるか不安だった時もあったそうだ。

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 『SAYURI』や『バベル』などのハリウッド進出について「どんなに規模が大きくても、役者がカメラの前で芝居するのは日本と一緒だと思っています。ただ同じハリウッド映画でも、『SAYURI』と『バベル』は全く違っていて、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バベル』は、スタッフはたくさんいるんですけれど、現場ではコンパクトに撮影していて、日本の撮影に近いものがありますね。ただ、その他の『SAYURI』や『シルク』だけでなく、『バベル』も含めたハリウッド映画は、製作していく時間の余裕があるので、今日は駄目でも、いつかちゃんと撮れるという“ゆとり”はあるんですよ。かつて黒澤明監督達の時代の日本もそうだったと思いますし、そういう“ゆとり”のある撮影ができるのが羨ましいですね。それに、(僕自身は)ハリウッドに関しては魅力的な企画と自分にできる役に出会えれば、ぜひ挑戦していきたいと思っています」と明かした。

 最後に彼は、ベストセラーの原作や人気テレビシリーズの映画化は、映画界のビジネスにおいて大切ではあるが、映画館に来られたお客さんに何が始まるかわからないという(オリジナルの)物語の映画作品が、もう少し日本映画に多くても良いのではないかと感じていると話した。今回彼の作品は同イベントで5作品も紹介され、いずれも好評だったようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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