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映画と一流シェフの料理がセット!鑑賞&美食希望者が殺到の人気企画!

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『セット・アップ・トゥ・ザ・プレート(英題) / Set Up to the Plate』より
『セット・アップ・トゥ・ザ・プレート(英題) / Set Up to the Plate』より

 第60回サンセバスチャン国際映画祭で今年2回目となる「キュリナリー・シネマ」部門が開催され、連日、映画と美食の夢のコラボレーションが繰り広げられた。

映画『シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』場面写真

 同企画は、同映画祭と同じく料理部門を持つドイツ・ベルリン国際映画祭、そしてスペイン・モンドラゴン総合大学の料理学部バスク・キュリナリー・センターとの共同企画で2011年にスタート。観賞後に希望者は、作品ごとに指定されたレストランで映画にちなんだ料理が堪能できるイベントだ。地元を代表する一流シェフが腕を振るい、しかも価格は50ユーロ(ワインなどの飲み物付き。約5,000円)と超お得。好評だった昨年の様子が口コミで広がり、今年は予約受付開始日にすべてのレストランが満席に。バスク・キュリナリー・センターの広報担当者は「関係者でも予約が取れなかったくらい」とうれしい悲鳴をあげている。

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 今年上映されたのは、ジャン・レノがミシュランの三ツ星シェフを演じる仏映画『シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』や、8歳の女の子がバスク地方を代表するミシュラン二ツ星レストラン「ムガリッツ」でシェフになる夢を叶える短編『キッチン・ドリームス(原題) / Kitchen Dreams』など長短編合わせて9作品。今年は欧州のみならず、メキシコやペルー、イスラエルを舞台にした映画&料理を取り上げ、国際色豊になったのが特徴だ。

 北海道のザ・ウィンザーホテル洞爺にもレストランを持つ、ミシェル・ブラスと息子セバスチャンの親子鷹ドキュメンタリー『セット・アップ・トゥ・ザ・プレート(英題) / Set Up to the Plate』の料理を担当したのは、地元レストラン「ニ・ネウ」のミケル・ギャロ。ギャロは、フランス郷土の食材を生かした料理を得意とするブラスと対抗するかのごとく、15種類以上の香草&野菜をチーズソースで食べる温野菜サラダなどを用意。若きシェフたちにとっても、創作意欲を刺激するイベントのようだ。

 前述したバスク・キュリナリー・センターの広報担当者は来年も同部門の継続を断言しており、映画と美食の関係はさらに密度の濃いものへと発展していきそうだ。(取材・文:中山治美)

第60回サンセバスチャン国際映画祭は9月29日まで開催

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