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吉永小百合、自腹で1,000名分以上の映画チケット購入し招待 被災地・石巻で力の続く限り映画に携わると誓う

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自らの手で映画を届けた吉永小百合
自らの手で映画を届けた吉永小百合

 2日、女優・吉永小百合が、宮城県石巻市のワーナー・マイカル・シネマズ新石巻で行われた映画『北のカナリアたち』特別上映会の舞台あいさつに出席し、運命的に導かれたこの日の上映会への熱い思いを語った。本舞台あいさつには吉永のほかに阪本順治監督、石巻岡田劇場社長の菅原聖氏、子役の飯田汐音菊池銀河も参加した。

吉永小百合、運命に導かれた被災地・石巻で 画像ギャラリー

 「今日、仙台から石巻に来る途中、海沿いにも足を運びましたが、まだたくさんの瓦礫や、ガラスが壊れているような家がありました。わたしたちはこれからも、もっと被災地をサポートしていかなくてはならないと強く思いました」と語った吉永が、この特別上映会の舞台あいさつに登壇した背景には、劇的な物語があった。

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 昨年、日本中を深い悲しみに覆った東日本大震災のあと、石巻の地で瓦礫の中から見つかった吉永小百合の直筆サイン入り写真集。それは約160年も続いた石巻の映画館・石巻岡田劇場の社長・菅原さんが大切に保管していたものだった。津波ですべてを失ってしまった中、唯一見つかった写真集。そこに運命を感じ取った菅原社長が、吉永主演の映画『北のカナリアたち』を観た時に感じた“生きている”というメッセージを石巻の人々にも伝えたいと熱望し、実現した特別上映。

 「その写真集の話を聞き、見せていただいたとき、胸がいっぱいになりました」と語った吉永は、合計2回行われた特別上映の700名プラス、劇場に入ることが出来なかった400名以上の方々を、吉永自らがチケットを購入して映画に招待すること、そして自らの手で本作を届けることを熱望。スケジュールを調整し、急遽この日、石巻の地に立った。

 「(石巻では)4,000人近くの方が亡くなったり行方不明になっていて、まだまだ辛い気持ちでいっぱいだと思います。映画にできることは大きくありませんが、継続して皆様の心に温かい心を届けていけるように、これからも自分の力の続く限り映画の仕事を続けていきたいと思います」と吉永が力強く語ると、会場に訪れた方から大きな拍手が巻き起こった。

 本作は、湊かなえの小説「往復書簡」の一編「二十年後の宿題」を原案に、映画『闇の子供たち』の阪本順治監督が映画化。日本最北の島で小学校教師をしていた女性を通して、教師と生徒との絆や、立場の違う人たちが抱えるさまざまな問題に向き合い、ひたむきに生きる姿を描いた人間物語。(磯部正和)

映画『北のカナリアたち』は全国公開中

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