メールよりも手紙！5割の人が大切な人には手書きで伝える
「現在でも手紙を書くことがありますか？」という問いに対して、およそ5割の人が「ある」と答えたことがわかった。これは、物語の中でも手紙が重要な役割を果たす映画『セイフ ヘイヴン』の試写会で、約170名の男女を対象に映画配給会社がアンケートを行い、判明した。
「ある」と答えた人を対象に、どんな手紙を書いているのかという質問には、バースデーカードや年賀状といったカードを送るという答えが目立ったが、中には「むしろ特別な日ではないときに妻に手紙を書く」という妻思いの30代の男性も。50代の男性からは「家族へはどんなときも手書きの手紙。メールを使うことはありません」と手紙が家族円満につながっていることを思わせる回答もあった。また、「友達と手紙のやり取りをしている」と文通を楽しむ30代の女性や、「海外旅行のときに自分宛てに。記念になるから」と旅の習慣としている20代の女性もみられた。
『セイフ ヘイヴン』はヒロイン、ケイティ（ジュリアン・ハフ）が偶然訪れた土地で、最愛の妻を失った男性アレックス（ジョシュ・デュアメル）と出会い、恋に落ちていくプロセスを描いた物語。しかし、ケイティは誰にも語ることのできない秘密を抱え、アレックスもまた妻を亡くした傷を癒やせないでいる。手紙を書いたのはその亡き妻だ。彼女が大切な人に宛てて生前に残した手紙が、感動をもたらすのに一役買っている。
原作者ニコラス・スパークスが執筆した恋愛小説は次々と映画化され、本作が8本目の映画化作品に当たる。そのスパークス作品で、ロマンチックなストーリーの鍵を握るアイテムとしてしばしば登場するのが手紙だ。『メッセージ・イン・ア・ボトル』では、海岸に流れ着いた瓶の中の手紙、『きみに読む物語』では、愛する人に宛てた365通の手紙、そして本作でも手紙がとても大事な役割を果たしている。
時代や状況は異なっても、いやメールで手軽にメッセージを送ることのできる現代だからこそ、手書きの手紙が特別に心に残る。『セイフ ヘイヴン』で手紙を受け取るときの感動に触れると、久しぶりに手紙を書くことを喚起される人も多いだろう。（岩永めぐみ）
映画『セイフ ヘイヴン』はヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開中
