殺人犯の逃亡手記を映画化するまで…主演・監督を務めたディーン・フジオカ「彼をヒーローにするつもりはない」

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主演・監督を務めたディーン・フジオカ

 2007年に起きた「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」の犯人・市橋達也の逃亡手記を映画化した『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』の公開初日舞台あいさつが9日、川崎市内で行われ、監督・主演のディーン・フジオカが登壇した。ディーンは今回の映像化について「市橋をヒーローにするつもりはない。こういう悲惨な事件が二度と起こらないような社会になればいいなという気持ちで作品を撮った」と口にし、制作の苦悩をうかがわせた。

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 上映後の登壇で、「どういう顔をして出てくるべきか迷った」というディーン。「僕自身、この事件を知ってから2年7か月。その時間の重みを今、改めて感じながらここに立っています」と言葉を選びながら、あいさつした。本作では主演だけでなく、監督、主題歌も担当しており、「シナリオハンティングの時点で後追いのように市橋の足跡を尋ねた」と制作行程に触れると、「市橋が最後に逮捕された大阪のフェリー乗り場に行って、逮捕劇を売店から見ていたというおばさんに話を聞いたり、彼が隠れていた島の近隣の住人の方に当時の様子をうかがったりした」と振り返った。

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 その上でディーンは「一度逃げる道を選ぶと、一生逃げ続けなければいけなくなるんだと感じた。すごくたくさんの方にアドバイスや警告をもらった上で、自分はこの作品をやりぬかなければいけないと思った」と心境を語り、「暴力シーンやバイオレンスシーンをあえて抑え、市橋の内面をより深く描こうとした」と演出面でのこだわりを明かした。

 完成した映画については「無人島で遠くを走る船に手を振るシーンがあるんですが、彼の心情をよく表している気がして、自分でも気に入っています。観るとこみ上げるものがあります」と思い入れたっぷり。撮影3日目、逃走シーンの最中にけがをしたことも明かし、「アキレス腱近くを6針縫うけがをして医者には2週間安静にしろと言われたけれど、監督も担当している以上、休むわけにはいかなかった」と全身全霊での作品づくりだったことを強調した。

 ここ半年は台湾に滞在し、現地のドラマなどに出演。国際俳優として活躍するディーン。「今後もアジアの縦軸を中心に活動していきたい」と意気込みを語った。(取材・文 名鹿祥史)

映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』はネット配信中、109シネマ他で全国公開中

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