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BBC、撮影困難な滝に挑んだ驚きの方法とは?

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危うく50万ドルの機材が滝つぼに!?
危うく50万ドルの機材が滝つぼに!? - (C) BBC Earth Productions (Africa) Limited and Reliance Prodco EK LLC 2014

 アフリカ大陸の雄大な自然を最新の3D撮影技術によって捉えたBBC EARTH製作の体感型ドキュメンタリー映画『ネイチャー』の過酷な撮影舞台裏の一部が明らかになった。

映画『ネイチャー』特別映像「撮影困難な滝」

 今作は「水」の変遷を通して生き物の流れを追った作品となっており、熱帯雨林の奥深くから海底のサンゴ礁まで、大自然の神秘を臨場感たっぷり味わうことができる。中でも最も視覚的に圧倒される見せ場の一つが、ユネスコの世界遺産にも登録されている「ビクトリアの滝」を降下するシーンだ。

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 ジンバブエとザンビアの国境に位置する「ビクトリアの滝」は、毎分最大で5億リットルにも及ぶ水が100メートル下の渓谷へと落下する巨大な滝。その激流を3Dカメラが至近距離で捉えるのだから、撮影にまつわる困難と苦労も想像に難くない。使用されたのはスパイダーカムと呼ばれるカメラシステム。特殊なケーブルと遠隔滑車を用いてカメラをつるし、自由自在に移動しながら撮影することができる。

 本作では、このスパイダーカムによって3Dカメラが水面のすぐ上を通り、崖から滝つぼへとダイブしていく。最大の難関は、渓谷の両側にケーブルを張る作業だ。間隔距離にしておよそ300メートル。崖の反対側から投げられたケーブルの端を、下で待機するプロの登山家が手に持って崖をはい上がる。だが、濡れた岩場は足元が非常に危険。しかも滝つぼの噴煙によって視界が悪くなるため、この作業だけで結果的に6日間を要することとなった。

 さらに、本番ではスパイダーカムが制御不能になるというアクシデントが発生。カメラがケーブルからずれてしまい、滝の真上でストップしてしまったのだ。あわや50万ドル(日本円で約5,000万円 / 1ドル100円換算)の機材が無駄になるかと思われたが、カメラを滝の外へと押し出すことで遠隔操作が回復したという。こうした途方もない努力と危険を積み重ねた末に生まれたのが、過去のネイチャードキュメンタリーとは一線を画する迫力満点の3D映像。まさに映画製作そのものが、前人未到のアドベンチャーだったといえるかもしれない。(なかざわひでゆき)

映画『ネイチャー』はTOHOシネマズスカラ座ほかで全国公開中

映画『ネイチャー』特別映像「撮影困難な滝」 » 動画の詳細
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