ポール・ハギス監督を直撃!新作『サード・パーソン』とは?

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ポール・ハギス監督

 映画『クラッシュ』でオスカーを受賞したポール・ハギス監督が、新作『サード・パーソン』について語った。

ポール・ハギス監督映画『サード・パーソン』フォトギャラリー

 本作は、3都市を舞台に3組の男女のエピソードを交錯させた恋愛ミステリー。パリではホテルに滞在するピュリッツァー賞作家マイケル(リーアム・ニーソン)と作家志望のアンナ(オリヴィア・ワイルド)が不倫を楽しみ、ローマではアメリカ人会社員スコット(エイドリアン・ブロディ)がバーで出会った美女モニカの娘が誘拐されていることを知り、ニューヨークでは元女優ジュリア(ミラ・クニス)がアーティストの元夫(ジェームズ・フランコ)と子供の親権争いを繰り広げる。ポール・ハギスが脚本/監督を務めた。

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 自身の体験談や思想を反映させているのか。「脚本の構成過程では、僕が過去に関係を持った人たちと、なぜその関係がうまくいったのか、または、なぜ失敗したのか自問自答してから、自身の体験と思われない程度に脚本を構成していく。もっとも、作家マイケルが体験したことは、僕が映画界で体験したことと似ている。特に恐ろしいほどライターは自分勝手であることと、そのライターの周りに居る人は、そんなライターの犠牲になっていることもね」と正直に答えた。

 映画のタイトルは「第三者」という客観的な見解という意味合いもあるのか。「そうなんだ。どんな人たちの関係においても常に第三者が居て、人によってはこの第三者を知らないこともある。今作ではマイケルは自分自身の感情さえも卑下するタイプで、彼が記すジャーナル(日記)を通して存在しない第三者と会話する(※正確には独り言)設定で、お互いの言葉が残酷なんだ。実は、僕自身も過去の作品の脚本構成中に、マイケルと同じようなことを行ったことがある」と明かした。

 3都市でストーリーが展開する設定について「登場する全てのキャラクターは、他の都市にいるキャラクターと出会うことはない。物理的に無理だ。だからホテルで展開される出来事がなぜ全てつながっているのか、観客は鑑賞中におかしいと思うはずだ。そのおかしいと思った後に、何がなぜ起きているかに注目してほしい」とあえて観客に質問を投げかけているようだ。

 映画は、ポール・ハギスが企画から製作まで5年半掛けたそうで、その思いがさまざまな形でメッセージとして表現されている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『サード・パーソン』は公開中

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