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宮沢りえ、大島優子のハスキーボイスにほれぼれ「悪女も似合いそう」

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『紙の月』の宮沢りえ&大島優子
『紙の月』の宮沢りえ&大島優子 - 写真:高野広美

 約7年ぶりの映画主演作『紙の月』で第27回東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞した宮沢りえと、共演者の大島優子との対談が実現し、共演した大島こそ大女優として大化けする可能性があることを示唆した。

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 二人が共演したのは、角田光代のベストセラー小説を『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化したサスペンスドラマ。宮沢は銀行の契約社員として働く真面目な主婦・梅澤梨花を、大島は同じ銀行で器用に立ち回る窓口係の相川恵子を演じている。

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 大島が演じるのは映画オリジナルのキャラクター。顧客からの信頼を得て、上司からも評価されている梅澤に相川が発した何げない言葉が、巨額横領事件の引き金になるという極めて大事な役どころだ。大島は、そんな難役に挑んだ感想を「わたしが演じた相川は、梨花を破滅の道へと加速させる役どころ。梨花に対してあらゆる言葉を発していくんですけど、あくまでもふと出てしまった言葉が、図らずも梨花の気持ちを促したように見せなければならなかったので、とにかく無邪気さを意識しました」と語る。

 宮沢いわく、現場では落ち着いて見えたという大島だが、実際には大先輩の宮沢との共演に緊張し、付いていくのに精いっぱいだったという。そんな本心をみじんも感じさせなかった大島を、宮沢は「全然、そんなふうに見えなかった。落ち着いているなぁと思った」と評価。さらに「わたし、優子ちゃんのちょっとハスキーな声、好きなんです」とラブコール。「すっごい悪女をやった時なんかに、このハスキーな声が似合うし、清純な役だったらギャップが出ていい。極道物も似合いそう!」と彼女のコンプレックスである声が、逆に大きな魅力であることを力説した。

 意外にも、お互いにB型同士という共通点を持つ二人は終始、にこやかに対談。とはいえ、劇中では打って変わって、静かに火花を散らす、地味だからこそ恐ろしい女子バトルを繰り広げている。話題の宮沢の熱演は言うまでもないが、彼女のあふれ出るパワーに触発された大島の演技もまたきらりと光っている。(取材・文:高山亜紀)

映画『紙の月』は11月15日より全国公開

【宮沢りえ】
スタイリスト:後藤仁子/ヘアメイク:黒田啓蔵(Three Peace)
【大島優子】
スタイリスト:百々千晴/ヘアメイク:小林あやめ

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