『攻殻機動隊』神山健治&冲方丁が感じるテクノロジーの恐怖とは?

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「攻殻機動隊の世界はどこまで実現できているか?」をテーマにトークを繰り広げた神山健治と冲方丁

 アニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』の公開直前記念イベント「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT(リアライズ・プロジェクト)」発表会が12日、都内で行われ、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの監督・脚本を手掛けた神山健治、『攻殻機動隊ARISE』シリーズの構成と脚本を手掛けた作家の冲方丁が登壇。「攻殻機動隊の世界はどこまで実現できているか?」をテーマに、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の稲見昌彦教授と南澤孝太准教授を交えて熱いトークを繰り広げた。

「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」フォトギャラリー

 「義体(サイボーグ)、ロボット」「電脳、AI(人工知能)」「都市(スマートシティ)」の3つのセクションに分けて繰り広げられたこの日のトーク。最も白熱したのは義体、ロボットの進化に対する恐怖と期待感だ。

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 神山は、「昔のSFだと、ロボットというのは人間に代わって物理的な労働をするために作られる、というイメージが強かったのですが、『攻殻機動隊』を書いているときに、いつか第3次産業(サービス業を含む産業部門)に使われるんじゃないか、という思いがよぎりましたね。例えば、芸者さんには修業や高いスキルが必要ですが、それがプログラム化されてしまうと、そこで伝統的な仕事が失われ、ひいてはサービス業を独占していくようになる。義体やロボットには軍事兵器としてだけでなく、そういう恐ろしさもある」と警鐘を鳴らす。

 これに対して冲方は、「ロボットの恐ろしさって、姿や形ではなくて、年を取らないことだと思うんですよ」とコメント。「どんなに労働しても疲れない、衰えない、そういうところが嫌悪感を抱くところなんじゃないか」と持論を展開。さらに「今回『攻殻機動隊』に参加させていただいて思ったのが、テクノロジーの急速な進化に『参ったな』という感じです。SFの世界はもはや『少し不思議』程度なもの。専門家がいろいろわかっている状況の中で、フィクションはどうやり返すのか? そのためにはお客さんもテクノロジーの知識を増やし、新たな世界観を開拓するしかない」と闘志を燃やしていた。

 なお、この日は、同プロジェクトにおける関連事業のプレゼンテーションも行われ、会場には『攻殻機動隊』に影響を受けたというクリエイター、研究開発者、起業家たちによるデモンストレーションコーナーや同作の原画展示コーナーなども設置。関係者による活発な情報交換が行われていた。(取材:坂田正樹)

映画『攻殻機動隊 新劇場版』は6月20日全国公開

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