1年密着!「珍奇な生きもの」園子温の魅力とは?

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稀代の映画監督園子温について熱く語る大島新監督

 ドキュメンタリー監督の大島新が、映画『園子温という生きもの』で密着した園子温監督の破天荒ぶりを語った。同作品は2014年に放送されたテレビ番組「情熱大陸 映画監督・園子温」(MBS)を手掛けた大島監督が、「テレビという枠の中では描ききれなかった園さんの魅力をもっと深く掘り下げたかった」と園監督に1年間密着取材を敢行し、その生き様に迫った作品だ。

【動画】マホモリティリポート『園子温という生きもの』大島新監督インタビュー

 大島監督は、映画『戦場のメリークリスマス』や『愛のコリーダ』で知られる故・大島渚監督の次男。2013年に父が亡くなってから、「大島監督を受け継ぐような監督はいませんか?」と聞かれることが増えたという。「全然タイプは違いますが、今活躍している中で近いと思ったのが園監督でした。犯罪やセックスを映画のモチーフにしている作品だったり、政治的な発言をしたりすることもいとわない」と表現者として、とても勇気があると感じていたという。

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 映画の中では、園監督の複雑なパーソナリティーがより露わになっており、その姿はまさにカオス。泥酔して自分のギャラリーで暴れまわり、大島監督に「この絵はいい絵か!?」と迫るシーンは衝撃的。その一方、自宅で妻である神楽坂恵に甘えたり、最新作『ひそひそ星』を撮影中には、監督として映画に真摯に向き合ったりと、様々な姿が映し出される。「園子温という男の中にある、実は極めてまともなところと、突如噴火するマグマのような要素を同時に表現した」と話す大島監督。「この映画を観て、ますます園子温が分からなくなったと言われたんですが、その言葉は僕にとってほめ言葉だと思っています」とニヤリ。「もちろん複雑な人ではありますが、園子温は人を簡単に尊敬しない代わりに、簡単に見下さない人なんです。それだけは絶対にぶれない」と園監督の一番好きな部分を語った。

 園監督を追いかける日々の中で感じた「自由に生き抜く」姿への羨望。大島は「自分は大島の次男として生まれてどこか要領よく生きてきたんです。妻もいて、子供もいて、自分を律してきたという気持ちがある。そういう自分にとって園さんの生き方は、うらやましい……というよりもかなわない」と語る。「最近の若い人、とくに今後何かを表現していきたいと思っている人に観てほしい。こんな珍奇な生きものでも生きているんだよって(笑)」という大島監督の言葉通り、映画の中の園は過激に時代を生きて突っ走る「珍奇な生きもの」だ。この稀代の映画監督が現代の若い人たちへの刺激という名の劇薬になることは間違いない。(取材・文:森田真帆)

映画『園子温という生きもの』は5月14日より新宿シネマカリテほかにて公開

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