『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション賞!『君の名は。』破る

第40回日本アカデミー賞

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『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション作品賞に! - (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

 第40回日本アカデミー賞授賞式が3日、グランドプリンスホテル新高輪で行われ、片渕須直監督の『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション作品賞に輝いた。昨年最大のヒット作『君の名は。』(新海誠監督)を破っての受賞となった。片渕監督は、「諦めなくてよかった」と喜びをかみしめた。

【写真】万感の思いを胸にスピーチをする片渕須直監督

 同作は「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックが原作。女優ののんが声優を務めたヒロイン・すずが、戦時中、広島県呉市のある一家に嫁ぎ戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を描きだした。昨年11月12日に63スクリーンという小規模で公開をスタートさせた本作は、観客からの圧倒的な支持と口コミが上映館の拡大につながり累計上映館数が300館を突破。まさにSNS時代を代表するヒット映画と言える。

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 そんな同作が、2016年最大のヒットを記録し社会現象にもなった『君の名は。』を抑えて最優秀アニメーション作品賞を獲得。第71回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞の受賞や、映画雑誌「キネマ旬報」が発表した2016年度のベスト・テンでも『君の名は。』や『シン・ゴジラ』といった強豪を抑え日本映画第1位となったことも注目されたが、今回再び国内の歴史ある賞に輝いた。

 ステージ上で片渕監督は、「6年以上かかって作った映画なのですが、諦めなくてよかったです」とこみ上げる思いとともに口を開くと、「諦めずに済んだのは、丸山さん(企画:丸山正雄)が、途中でやめようかと思ったときに『まだもうちょっと続けようよ』と6年言い続けてくれたから。もし途中でもういいかとなっていたら、たぶんみなさんの心の中にすずさんという、ちっちゃなかわいらしい主婦の姿が宿ることもなかったのかなと思うと……ここに今こういうふうに立てていることは、いろんな人の支えがあってのことだと思っています」と胸の内を明かしていた。

 ほか、同部門では『映画「聲の形」』(山田尚子監督)、『ルドルフとイッパイアッテナ』(湯山邦彦 / 榊原幹典監督)、『ONE PIECE FILM GOLD』(宮元宏彰監督)が優秀賞に選ばれた。(編集部・小山美咲)

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