カンヌで宮崎駿監督の褒め合いに!鬼才ポン・ジュノ監督&ティルダさま会見

第70回カンヌ国際映画祭

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『オクジャ/okja』監督&キャストがレッドカーペットでポーズ! - Neilson Barnard / Getty Images

 現地時間19日、第70回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されている韓国の鬼才ポン・ジュノ監督最新作『オクジャ/okja』の公式会見が行われ、ポン監督と出演のティルダ・スウィントン宮崎駿監督を熱く称賛する一幕があった。

ヘンな生き物と少女の絆!映画『オクジャ/okja』予告編

 『オクジャ/okja』は、巨大な豚やカバのような見た目のヘンな生き物と、その生き物をオクジャと名付け、韓国の山奥で大切に育ててきた少女ミジャ(アン・ソヒョン)の物語。幸せに暮らしてきた一人と一匹だったが、食肉加工を手掛ける多国籍企業ミランド・コーポレーション(CEOはティルダ演じるルーシー)がオクジャをニューヨークへ連れて行こうとし……。オクジャを救うために山を出て、過酷な現実に直面することになったミジャの成長の旅路が、動物の権利を求める過激派組織・動物解放戦線(ALF)も巻き込んで描かれる。

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 緑美しい山の中でミジャとオクジャが心を通わせるさまは、宮崎監督のアニメーション映画を思わせるところがある。ブラジルの記者から「宮崎監督のことを思い出さずにこの映画を観るのは不可能。彼から影響を受けているのか?」という質問が上がると、ポン監督は「宮崎監督にはわたしが小さい頃から深く感銘を受けています。実際、ティルダとはよくその話をしたんです。現代の監督として生命や自然について語ろうとするならば、この偉大な巨匠の影響を受けないなんてことは不可能だと思います」と尊敬の気持ちを隠さず回答。

 「本作は生命、自然、そしてそれらと資本主義との関係について語っています。宮崎監督はこの角度からはアプローチしていなかったと思うので、機会に恵まれたら、彼にぜひ観てもらいたいです」とほほ笑んだ。ティルダも「ポン監督が、わたしたち二人が……ほかの多くの人たちもそうでしょうけど(笑)、宮崎監督を崇拝しているという話をしたけど、彼の映画の自然環境というのは、感情を越え、映画を越え、“自分がそこに行ける”ように感じる。例えばわたしが昏睡状態に陥ったら、『トトロ』の音楽を聞かせてほしいし、宮崎監督の空を見せてほしい。そうした雰囲気、環境というものが、オクジャの山に吹きこまれていると思う」と宮崎監督への愛とともに、彼の作品と共通する本作の魅力を語った。

 また、Netflixオリジナル作品である本作はフランスで劇場公開されないことが物議を醸しており、コンペティション部門の審査員長であるペドロ・アルモドバル監督が会見で「個人的には、劇場公開される予定のない映画は、最高賞パルムドールのみならず、ほかのどんな賞も受賞すべきではないと考えます」と明言したことも話題になったが、ポン監督は「今夜、彼(アルモドバル監督)が本作を観てくれることがうれしいです。彼の大ファンなので、何を言ってもらっても構いません」と穏やかにコメント。

 Netflixとの仕事についても「これはよくあることではないのですが、まとまった額の製作費をポンと出してくれ、完全な自由を与えてくれました。撮影にも編集にも口を挟むこともなく、最初から最後までわたしの考えを尊重してくれたんです」とフィルムメイカーにとって理想的な環境だったと振り返っていた。(編集部・市川遥)

映画『オクジャ/okja』は6月28日よりNetflixで全世界同時オンラインストリーミング開始
第70回カンヌ国際映画祭は現地時間28日まで開催

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