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『スクール・オブ・ロック』脚本家、自身の父に捧げた監督作とは

『スクール・オブ・ロック』など脚本家として活躍しているマイク・ホワイト監督
『スクール・オブ・ロック』など脚本家として活躍しているマイク・ホワイト監督

 ベン・スティラー主演最新作『ブラッズ・ステイタス(原題) / Brad’s Status』について、マイク・ホワイト監督が9月11日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】ベン・スティラー出演『ヤング・アダルト・ニューヨーク』フォトギャラリー

 本作は、映画『スクール・オブ・ロック』の脚本家マイク・ホワイトが脚本兼監督を務めたコメディー。非営利団体で長年働き、妻と息子と共に幸せな家庭を築いてきたブラッド(ベン)は、さまざまな世界で大成功を収めている学生時代の旧友たちの薔薇色の人生をうらやんでいた。ある日、大学進学を控える息子トロイ(オースティン・エイブラムズ)のために東海岸の大学見学に同行したことから、自身の人生を見つめ直していく。

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 今作のアイデアが生まれた経緯をホワイト監督は「他から見たら自分は良い人生なのかもしれないが、ベッドに横たわり『世界は自分を愛してくれているか』と考える瞬間はあると思うんだ。隣の芝生は青く見えるからね。今はInstagramなどがあるから、収集した情報を共有し、『また、彼は休暇を取っている!』なんてねたみの対象にしたり、他人との比較による不安に対処したりする。また、人の成功に対してクールに対応できない自分がいたりもするよね。でも、そんな感情を隠すことなく、向き合ってみようと考えたのがきっかけさ」と説明した。

 今作はホワイト監督が自身の父親に捧げたものであり、映画の後半で父親ブラッドと息子トロイの感動的なシーンがある。「僕の父は活動家で、長い間、非営利団体で働いて退職し、それほど大金を残したわけではないんだ。その頃の父は人生を振り返って、もっと他のことをすれば良かったとか、他の同年代の人たちはもっと自分よりも(金銭的な)保証、例えば遺産を与えられたと考えていたみたいなんだ。でも僕にとっての父は人としても、人生での選択においても、成功者だと思っていて。映画内でも子供が親に愛情を再確認するシーンがあるんだけど、僕もそれを自分の親に伝えたかったんだよ」と語った。

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 また、ブラッドのゲイの旧友ニックとして、わずかだが出演していることについてホワイト監督は「予算がなくて実用的な理由で出演したんだよ。僕の役はせりふはないけど、モントリオール、ボストン、ホノルルで撮影しなくてはならなかったからね。エキストラを雇うのがもったいないと思ったんだ。そこで、実際にニックの夫役として撮影監督が出演し、ブラッドの旧友ジェイソン(ルーク・ウィルソン)の妻役は衣装デザイナーが演じたんだ」と驚きの事実を明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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