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ホワイトハウスが怯えた!? FBI副長官目線で描いたウォーターゲート事件とは

10年の年月をかけて本作を作り上げたピーター・ランデズマン監督
10年の年月をかけて本作を作り上げたピーター・ランデズマン監督

 ウォーターゲート事件に関わった“ディープ・スロート”こと、マーク・フェルトを題材にしたリーアム・ニーソン主演最新作『マーク・フェルト - ザ・マン・フー・ブロート・ダウン・ザ・ホワイトハウス(原題) / Mark Felt - The Man Who Brought Down the White House』について、ピーター・ランデズマン監督が9月22日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】ランデズマン監督×ウィル・スミス主演『コンカッション』

 1972年、民主党本部の盗聴侵入事件にニクソン大統領の再選委員会が関与していたことが発覚し、ニクソンが辞任することになったウォーターゲート事件。本作は、その事件の情報源“ディープ・スロート”としてワシントン・ポストのボブ・ウッドワードに機密情報を提供した当時のFBI副長官マーク・フェルト(リーアム)の視点で描いた歴史スリラー。『コンカッション』のランデズマン監督がメガホンを取った。

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 マークが2005年にヴァニティ・フェア誌で告白した時期から今作を始動させたというランデズマン監督は、マークについて「その当時、僕は正直、彼の名前さえも知らなかったんだ。調査しながら脚本を書き始め、ようやく今から1年半前に撮影に入れたよ。だから10年もの間、製作時期を調整していたわけだ」と話す。ちなみに昨年の大統領選の結果によって、今作の内容が変更されることはなかったそうだ。

 現在のホワイトハウスのスキャンダルへの対応を見ると、当時のウォーターゲート事件と似ているようにも思えるが「ただ、今作は真のFBIのストーリーを描き、いかにFBIと国家の役人がマシンの一部として機械化されていたかを見せているんだ。これまでの映画は、FBIと国家の役人がいかに調査してきたかを示してきたと思うが、今作の場合はFBIが(ウォーターゲート事件の)調査をやめさせられた。つまり、これまでホワイトハウスから餌を与えられてきたFBIが彼らに歯向かって、飼い主の手をかんだ状態になっていくんだよ」と説明した。

 ホワイトハウスから危険人物として扱われたマークの人物像については「(ウォーターゲート事件後も)彼は政治事情を知りすぎていて解任されなかったんだ。ニクソン自身も、『君をここFBIに留めることよりも悪いことは、唯一、君を解雇することだ』と語っているし、ホワイトハウスの連中も、マークの首を切ったら、全てが崩壊することを理解していたから怯えていたんだ。もっともその後、結局彼は情報を提供することになったけどね」と皮肉った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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