『ファンタスティック4』首位キープも2週目に急落
全米ボックスオフィス考

先週末(8月1日~8月3日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が興行収入3,869万5,752ドル(約58億円)で2週連続となる首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
アニメーション映画『バッドガイズ』続編やリブート版『裸の銃(ガン)を持つ男』といった新作を抑えて危なげなく首位の座をキープしたものの、前週比67.1%ダウンと落ち込みが激しいのが気がかりな点。批評家及び観客の評価は高いものの、予想(55%~60%ダウン)よりも大幅に落ち込んでおり、初週に映画館に詰めかけたと思われるスーパーヒーロー映画ファン以外の、幅広い観客を集めることに苦戦しているようだ。
2週目の前週比67.1%ダウンというのは、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(68.3%ダウン)や『ソー:ラブ&サンダー』(67.7%ダウン)と同等の落ち込みだ。ちなみに、DC映画『スーパーマン』の2週目は前週比53.2%ダウンだった。『スーパーマン』の累計興収は3億1,606万2,454ドル(約474億円)に達しており、過去3年で初めて興収3億ドル(約450億円)を超えたDC映画となっている。
初登場組では、ドリームワークス・アニメーションの『バッドガイズ』の続編『ザ・バッド・ガイズ2(原題) / The Bad Guys 2』が興収2,199万5,715ドル(約33億円)と前作に迫るオープニング興収で2位にランクイン。リーアム・ニーソン主演で『裸の銃(ガン)を持つ男』をリブートした『ザ・ネイキッド・ガン(原題) / The Naked Gun』は興収1,680万5,560ドル(約25億円)で3位、共依存のカップルを描くボディーホラー『トゥギャザー(原題) / Together』は興収676万3,357ドル(約10億円)で6位デビューとなった。(編集部・市川遥)
8月1日~8月3日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
2(初)『ザ・バッド・ガイズ2(原題) / The Bad Guys 2』
3(初)『ザ・ネイキッド・ガン(原題) / The Naked Gun』
4(2)『スーパーマン』
5(3)『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
6(初)『トゥギャザー(原題) / Together』
7(4)『F1(R)/エフワン』
8(6)『アイ・ノウ・ワット・ユー・ディド・ラスト・サマー(原題) / I Know What You Did Last Summer』
9(5)『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険(パラレルアドベンチャー)』
10(7)『ヒックとドラゴン』


