モノクロで表現されたディストピア…ダークSF『グレイン』が東京国際映画祭グランプリを獲得!

第30回東京国際映画祭

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東京グランプリ東京都知事賞を受賞した『グレイン』セミフ・カプランオール監督と審査委員長のトミー・リー・ジョーンズ

 3日、第30回東京国際映画祭クロージングセレモニーがEX THEATER ROPPONGIで行われ、最高賞となる東京グランプリ東京都知事賞には、ベルリン国際映画祭での受賞経験もあるセミフ・カプランオール監督の作品『グレイン』が輝いた。

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 『グレイン』は、ダークなディストピアをモノクロで表現した近未来SF。グランプリを受賞したカプランオール監督は、コンペティション部門審査委員長のトミー・リー・ジョーンズの手からトロフィーを受け取ると固く握手。「どうもありがとう」と日本語であいさつすると、「この映画の制作には5年かかりました。ここ(東京国際映画祭)が出発点になると信じております。今回の制作にかかわってくださった友人たち、チーム、俳優のジャン=マルク・バールに感謝を述べたいと思います。尽力いただいた皆さんにお礼を申し上げたいと思います」と喜び。劇中で描かれる消費社会や食糧問題へのメッセージを込めた本作にちなみ、「わたしたちはどこからきたのか、どこエ向かうのかを把握しなければならない、そして理解しなければならないと思います」とも呼び掛けた。

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 今年新設された東京ジェムストーン賞には、松岡茉優石橋静河ダフネ・ローアデリーヌ・デルミーが名を連ねた。同賞は、映画祭のビジョン「映画の未来の開拓」にそって、原石(ジェムストーン)のように今後輝きを放つ若手俳優を見出し、表彰し、世界に紹介することを目的としたもの。この日は、石橋とダフネが登場しトロフィーを受け取り笑顔。また登壇がかなわなかった松岡とアデリーヌはそれぞれビデオメッセージで感謝を述べていた。

 日本映画スプラッシュ作品賞では、法律事務所を営む弁護士“夫夫”カップルを描いたドキュメンタリー作品『Of Love & Law』が受賞。観客賞は松岡主演の『勝手にふるえてろ』(大九明子監督)が獲得した。作品名が呼ばれると大九監督は、「わあ」と歓声。「まさかと思っていましたので、短期集中で小さな国で撮影し仕上げた映画でしたので、このような賞を頂けるとは思っておらず」と驚きを見せつつも、「映画にしがみついてきてよかったなと思います。ありがとうございました」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 また今年のコンペティション部門では、クルー陣も役者として参加した『アケラット-ロヒンギャの祈り』や、壇上で監督たちが撮影クルーは自分たち二人のみだったと明かした『ナポリ、輝きの陰で』など、少数体制ながらも高いクオリティーで作り上げられた映画作品も多く評価されていた。(編集部・井本早紀)

第30回東京国際映画祭受賞結果は以下の通り

■東京グランプリ東京都知事賞
『グレイン』(セミフ・カプランオール監督)

■審査委員特別賞
『ナポリ、輝きの陰で』(シルヴィア・ルーツィルカ・ベッリーノ監督)

■最優秀監督賞
エドモンド・ヨウ監督『アケラット-ロヒンギャの祈り』

■最優秀女優賞
アデリーヌ・デルミー『マリリンヌ』

■最優秀男優賞
ドアン・イーホン『迫り来る嵐』

■最優秀芸術貢献賞
『迫り来る嵐』(ドン・ユエ監督)

■観客賞
『勝手にふるえてろ』(大九明子監督)

■最優秀脚本賞 Presented by WOWOW
『ペット安楽死請負人』(脚本・監督テーム・ニッキ

■アジアの未来作品賞
『僕の帰る場所』

■アジアの未来スペシャルメンション
『老いた野獣』

■国際交流基金アジアセンター特別賞
『僕の帰る場所』

■日本映画スプラッシュ作品賞
『Of Love & Law』

■SAMURAI(サムライ)賞
坂本龍一

■東京ジェムストーン賞
松岡茉優、石橋静河、ダフネ・ロー、アデリーヌ・デルミー

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