菅田将暉、ライダーから芸人まで!コンビ役で光る対応力と瞬発力

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『火花』よりお笑いコンビ「スパークス」を演じた菅田将暉と2丁拳銃の川谷修士 - (C) 2017「火花」製作委員会

 いまや若手実力派俳優の筆頭と言っても過言ではない菅田将暉。自身もターニングポイントだと話していた映画『共喰い』(2013)での鬼気迫る演技が高い評価を受けると、一気に人気俳優へと駆け上った。そんな菅田のこれまでの作品を観ていると、大きな特徴が浮かび上がってくる。それは、コンビとして劇中に登場したときの、菅田および相手役の絶妙なバディー感と、あふれ出るような魅力だ。

【画像】7年ぶり仮面ライダーW2ショットも話題に!

 菅田は、「2人で1人の仮面ライダー」という設定が話題を呼んだ俳優デビュー作「仮面ライダーW(ダブル)」(2009)で、すでにコンビという立ち位置を経験しており、桐山漣とのコンビは今でもファンの間で人気が高い。先日発売された「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌上では、7年ぶりに2人の共演が実現し、大きな反響が寄せられた。

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 その後も、『王様とボク』(2012)では、後に『キセキ -あの日のソビト-』(2017)で兄弟を演じる松坂桃李と幼なじみのコンビを組み、悩みや葛藤、孤独という感情のキャッチボールを披露。『そこのみにて光輝く』(2014)では、綾野剛と兄弟分というコンビで、閉塞感ある日常への不満や怒りをジリジリと表現した。2016年公開の『ディストラクション・ベイビーズ』でも、繁華街で圧倒的な暴力を見せつける芦原泰良(演・柳楽優弥)に興味を持つ高校生・北原裕也役で、暴力沙汰を起こし続けるコンビを演じた。

 『そこのみにて~』『ディストラクション~』で菅田が演じた役柄は、憧れの存在に引っ張られていく青年であり、いきがってはいるものの、弱さや脆さを内在しているセンシティブな人物だ。コンビを組んだ綾野、柳楽ともに怪演と呼ぶにふさわしい重厚な演技をみせており、相手役としては、負の感情を心に秘めつつも、重くなりすぎないことが求められるが、菅田は絶妙な“軽さ”でコンビのバランスを保っている。この“軽さ”によって、綾野や柳楽の重厚さはさらに増すのだ。

 一方、『あゝ、荒野』(2017)では、ヤン・イクチュンと共に、浮かび上がれない現状を打破しようとプロボクサーを夢見る2人の青年を演じている。こちらは逆に、菅田が終始イニシアチブをとり相手を引っ張る立ち位置を演じているが、攻撃的というキャラクターの特徴を、変に重々しく演じるのではなく、ポップに相手にぶつけることにより、「年下なのに年上を、上から見る」という負の印象を回避している。

 これまで例に挙げた作品は、兄弟的な立ち位置のコンビだったが、“同格”として存在するコンビ作品も秀逸なものが多い。最新作『火花』(全国公開中)では、漫才コンビ「2丁拳銃」の川谷修士と中学の同級生という設定で、劇中、お笑いコンビ「スパークス」を結成している。この2人、実際の年齢は20歳近く離れているが、劇中では“同級生感”がすごい。そこには、撮影前から「一切敬語を使うのをやめよう」という2人の役づくりがあったのだが、まさに若手芸人コンビがスクリーンに存在した。作品を観たお笑いコンビたちも、口を揃えて菅田の“芸人ぶり”を絶賛しており、ナチュラルな演技に舌を巻いていた。同じく同級生コンビとしては、池松壮亮と共に、放課後、大阪の川辺で延々とゆるいトークを繰り広げる『セトウツミ』でみせた関係性にも、多くの賞賛が寄せられた。

『火花』では先輩芸人役の桐谷健太とのコンビにも注目!(C) 2017「火花」製作委員会

 こうしたさまざまな関係のコンビで、印象的なキャラクターを演じている菅田。なぜこうも菅田がコンビを組むと、どちらも魅力的に描かれるのか。『セトウツミ』で菅田と共演した池松は「いろいろなことに反応してくれて優しい」と評価し、『火花』で共演した川谷も「最初から、何も話をしていないのに、こちらに合わせてくれる」と観察力と対応力の高さを挙げていた。

 相手をしっかり見る観察力、どんなシチュエーションにも合わせられる対応力と瞬発力、年間10本近く出演映画が公開される年もあるなど、作品が続くなかでも、そのキャラクターが類似することなく演じ分ける力ーーこうした菅田のポテンシャルが重なり合うことによって、自身ばかりではなく、相手の良さも存分に引き出し、コンビとして光り輝くのではないだろうか。(文・磯部正和)

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