古川雄輝はなぜ漫画キャラにハマる?

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Netflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」で主演を務める古川雄輝

 7歳よりカナダへ移住したのち16歳で単身ニューヨークに渡り、語学も堪能、慶應義塾大学卒の“ハイスペック”イケメン俳優として注目を浴びてきた古川雄輝。アジア圏でのブレイクのきっかけにもなった多田かおる原作のラブコメ「イタズラなKiss~Love in TOKYO」シリーズ(2013~2014、フジテレビTWO・フジテレビ)をはじめ、映画『脳内ポイズンベリー』(2015)、『ライチ☆光クラブ』(2015)、テレビドラマ「重要参考人探偵」(2017・テレビ朝日系)など漫画原作の作品に多く出演してきた彼だが、作品によって全くアプローチは異なるという。間もなく配信スタートとなる三部けい原作のNetflixオリジナル連続ドラマ「僕だけがいない街」で主演を務める彼に、ビジュアル作りやセリフ回しなど、漫画原作ならではのアプローチを聞いた。(取材・文:編集部 石井百合子)

【写真】「僕だけがいない街」が古川雄輝主演で連続ドラマに!

ーー原作漫画に加え、2016年には土屋太鳳さん(幼少期)、満島真之介さん(青年期)が主人公・藤沼悟の声を担当したテレビアニメ版、藤原竜也さん、有村架純さんが共演された実写映画版が製作されましたが、それらはヒントにしましたか?

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漫画も読み、テレビアニメ、映画も拝見しましたが今回は原作に忠実であるところがポイントなので基本的には原作をヒントと捉えていました。ただ、原作ファンはアニメもご覧になっている可能性が高いと思ったのでアニメの満島真之介さんの声を参考にさせていただきました。差別化、真似しようという考えではなく、ナレーションを含め、悟という人物をどのぐらいのテンションで演じているのか、といった意味で。

連続ドラマ「僕だけがいない街」で主人公・悟が“リバイバル”に見舞われる冒頭シーン

ーー自分の意志に関係なく時間が巻き戻る“リバイバル”という現象に見舞われる、と設定は突飛ですが、悟は割と等身大のキャラクターです。いわゆる「巻き込まれ型」というのも珍しいのでは?

そうですね。追い詰められて汗をだらだら流すというようなキャラクターはあまり演じたことがないのでそういった意味では新鮮でした。ですから、変に作り込まないというか、ぽろっとセリフがでるような感じで演じていました。例えば、「重要参考人探偵」のシモン・藤馬だったらわざと(テンションを)上げるために声を高めにして動作を大げさにしてとか、ちょっと自分から違うところに持っていこうとするんですけど、今回はただその場にいるだけというような感じ。割と実際の自分と近いイメージでしょうか。でも、実は「普通の人」って難しいんですよね。

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ーー確かにこれまで演じられてきた役に比べると地味な印象で、そこが新鮮でもありました。

原作が漫画とはいえ、ある程度リアリティーを求めて演じていましたが、日本人ということもあって話すときにそんなに身振り手振りはないんですよね。例えば『ライチ☆光クラブ』のゼラには話すときに手を動かす特徴がありましたが、今回の悟役はリバイバルという設定はあるものの、いわゆる普通の男の子なので、手を使う必要がそんなにない。だけどセリフって動いている時の方が出やすいもので、棒立ち、棒読みが一番難しいんですよね。今回はどちらかというと後者に近い役作りの仕方でした。

ーービジュアルはどのように作っていったのですか?

まず髪をちょっと長くしています。朝ドラ(「べっぴんさん」(2016))の直後に撮影したのですが、髪をばっさり切ってしまったので横と後ろにウイッグをつけ、ぼさぼさにしました。アニメでは短いんですけど原作では長くて、監督が「『もうそろそろ理髪店に行った方がいいんじゃない?』と言いたくなるぐらいの長さにしたい」とおっしゃっていたので。それこそ、ラブコメ作品のザ・イケメン的なキャラクターのときには髪型やアングルなどに対してものすごく神経質になるんですけど、今回はそういうことはありませんでした。かっこよく映る必要はなく、いかに普通の人が大変なことになってしまっているか、ということにリアリティーをもたせるのかが重要だったので。

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いわゆる王子様キャラとはかけ離れた等身大のキャラクターに

ーー下山天監督とは2016年公開の映画『L-エル-』に続いてのタッグになりますが、ディスカッションは多くされたのでしょうか?

一番話し合ったのは、映画とドラマの違いとして、今回は原作に寄せてナレーションを入れている点が大きいので、どこまでをセリフにして、どこからナレーションにするのか、というところです。一人でいるシチュエーションも多いので、セリフにすると「独り言」になってしまう。人によると思いますけど、人は日常生活でそんなに独り言を言わないと思うんです。例えば、リバイバルした瞬間に「ここは……」とか言うと、かなり漫画寄りになる。だけど、それをナレーションにして周りを見渡すという方法もあって、そういった判断によって作品のテイストが随分変わってくるので、監督と話し合いながら進めて行きました。

ーー基本的にセリフの練習は多くされる方ですか?

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漫画原作の作品のときには、漫画寄りのセリフを見ている人にいかに不自然に聞こえないようにするのかということを常に意識していますが、セリフの練習量は作品によります。『ライチ☆光クラブ』のときは毎日、何時間もかけて練習をしていましたが、今回は「ぽろりと出てくる」感じが重要なのであえて作り込みませんでした。ただ、意外と演者が「違和感がある」と感じたセリフでも、映像で見たときにそうでもないなと感じることがあるんですよね。ちなみに、「イタズラなKiss」のときには漫画然としていていいかなと思ったので、あまり気にせず演じていました。

ーー走るシーンが多く印象的でしたが演じる側としては、難度は高いのでしょうか?

難しいです。ただ走ればいいというわけではなく、走っている理由と、その状況を咀嚼したたうえでやらなければならないので。走っているときには基本的にセリフがないことが多いですが、内側で何かが起きているということを表現する必要があるんです。映像では「はあはあ」と息が上がっていたとしても実際はそんなことはなく、いきなり「よーい、スタート」で「はあはあ」とはならない。また走るにもいろいろな見せ方があって、通り過ぎて戻ってくる、右に行くか左に行くか迷って走り出すとか。走っている中で壁を触ったりしていると、ちょっとふらついている感じになる。緊張感、追われている感が肝になるので、それを見せるための走りを意識していました。

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ーー原作のある作品と、オリジナル脚本の作品とでは労力は違ってきますか?

かなり違うと思います。まず台本の読み方から違ってきますから。原作のある作品の場合、役作りをゼロからスタートする必要がないので。「このときどうしていたんだろう」と疑問が出てきても、原作を読めばそこにヒントがあるわけで。僕の場合、漫画原作の作品が多いのでそちらのアプローチに慣れてきている状況はありますが、もちろんゼロから作り上げていく楽しさもあります。

Netflixオリジナルドラマ「僕だけがいない街」(全12話)は、12月15日配信スタート

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