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『美女と野獣』ゲイの設定、脚本にはなかった!

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ちょっとしたジョークだったんですけどね……映画『美女と野獣』よりル・フウ&ガストン - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 世界中で大ヒットした実写版『美女と野獣』について、脚本家のエヴァン・スピリオトポウロスが12月21日、電話インタビューに応じた。

【動画】大成功した実写版『美女と野獣』アニメ版と比較!

 本作は、ディズニー製作の大ヒットアニメ『美女と野獣』を、エマ・ワトソン主演で実写化したファンタジーロマンス。進歩的な価値観を持った心優しい女性ベル(エマ)と、魔女の呪いによって野獣に変身させられた王子(ダン・スティーヴンス)の恋の行方を見つめる。

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 実写版がアニメ同様ミュージカルで描かれたことについて、「実は10年前にミュージカル版ではなく、単なる『美女と野獣』のドラマ実写化の話が持ち上がっていたんだ。でもディズニーは、(オリジナルのアニメ作品には)もともと素晴らしい楽曲があり、観客を満足させてくれるストーリーがあるのだから、実写化の際にはもっとオリジナルアニメの楽曲を使うべきではないかという考えがあったみたいだ。だから僕が今作に関わった時点では、もう既にミュージカルで手掛けることになっていたんだよ」とエヴァン。「ただ、僕と共同脚本家スティーヴン・チョボスキーにとって挑戦だったのは、オリジナルアニメのストーリーをなぞりなからも、新たに作曲家アラン・メンケンが手掛けた楽曲を、いかに脚本内に盛り込むかということだったんだ」と苦労を明かし、またアランの楽曲が今作のDNAでもあったと語った。

 ジョシュ・ギャッドが演じたル・フウが、ディズニー長編アニメ初のゲイ・キャラクターになった経緯については、「実はこのル・フウがゲイであることは、脚本には記していないんだよ。ジョシュとビル・コンドン監督が最後のダンスシーンの撮影中のセットで、ル・フウが男性とダンスをするというギャグを思いついたんだ。それが、ゲイとしてオープンとなった初めての瞬間ではあるのだけど、よく映画を観るとそれはジョークになっている。彼らの当初の意図は、ル・フウが男性とダンスしていたら面白い、ハハハという感じだったんだけど、男性とダンスしているということで(世間の間で)事が大きくなってしまったんだよ」と暴露。設定が独り歩きしたことには不思議な気持ちだったとしながらも、「でも、ディズニーが今作でゲイ・キャラクターを紹介できたことはハッピーだよ。ル・フウがガストンのことを大好きなのは、オリジナルアニメでもそうだったしね」と語った。

 現代人が共感できるよう、男性優位な社会への批判を含めたことの重要性については、「かなり意識しながら執筆していたよ。(ヴィルヌーヴ夫人執筆の)フランスのおとぎ話は1740年から存在していて、最も多く映画化、テレビ化、舞台化された話でもあるんだ。多くのおとぎ話での女性主人公は、受け身で消極的なキャラクターで、夫や王子様がやってきて救うという展開になる。これまでのおとぎ話の女性主人公は、どこか、観察者的な要素が強かったんだ。だから今作ではよりアグレッシブに、自分の人生をコントロールにする女性を主人公にしたんだよ。例えば、ベルが子供たちに本を読ませようとするシーン、当時のフランスでは8割の女性が読み書きできず、今作でもほとんどの村人が読み書きできないため、ベルが教えていたわけだ。僕らは意識的に現代の女性に通じる強さを含めていたんだよ」と強調した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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