2017年の映画興行、洋画好調も邦画がシェア上回る!高校生が増加傾向に

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昨年のナンバーワン映画となった映画『美女と野獣』 全体では5~10億円ヒットを連発した邦画のシェアが高かった - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 2017(平成29)年度の映画興行における邦画のシェアが洋画を上回り、邦高洋低となったことが、25日に都内で行われた、日本映画製作者連盟の年頭記者会見の場で明らかになった。同連盟が発表した全国概況によると、昨年度における映画の総動員数は1億7,448万3,000人で前年比96.8%。興行収入は2,285億7,200万円となり、2000年以降で過去最高となった昨年比で97.1%と、前年と遜色ない数字を記録している。

 興収10億円を突破した作品の合計は、邦画が777億1,000万円なのに対して、『美女と野獣』が最終興収124億円を突破した洋画は841億3,000万円と、洋画のシェアが上回っている。さらに興収40億円以上の作品数は、邦画2本に対して、洋画は10本。上位の数字だけを見ると「久々に洋画シェアが逆転なるか」というようにも見られたが、この日発表された概況では、邦画と洋画のシェアは54.9対45.1で、例年通り邦画のシェアが半数以上という結果になった。

 この結果について同連盟の岡田裕介会長は、「昨年は洋画ががんばってくれたのですが、現状としては邦画の成績が上回ることになりました」と報告。「10年以上前から日本映画に対する信用がついてきたからではないか。一作年のようなメガヒット作品はなくても、5~10億円規模の邦画作品がコンスタントにヒットを重ねたからだと思う。高校生向け、大人向け、子供向け、ファミリー向けなど、ターゲットを細分化させ、そこの層に向けてしっかりとヒットを打っていった。邦画が全体として力をつけていると思います」と振り返った。

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記者発表に登壇した、松竹の代表取締役社長・迫本淳一、東宝の代表取締役社長・島谷能成、会長・岡田裕介、東映の代表取締役社長・多田憲之、KADOKAWAの専務・井上伸一郎

 補足情報によると、5~10億円規模の作品の内訳としては、邦画が30本で興収は約200億円、洋画が12本で約80億円。さらに一作年に公開された『君の名は。』『この世界の片隅に』がロングランヒットとなり、両作品で50億円ほど上乗せされた。さらに映画以外のコンテンツを映画館で流すODS上映が邦画72億1,200万円に対して、洋画6億8,400万円となっており、邦画好調の傾向を底支えした。しかし『君の名は。』『シン・ゴジラ』の大ヒットがあった2016(平成28)年度の邦洋構成比が63.1対36.9だったことから考えると、洋画が半数近くにまで盛り返したことになり、大健闘の年だった。

 また、昨年の興行の傾向として高校生の観客の増加があげられるという。東宝の島谷能成社長は、「映画館のデータを見ると、高校生の観客が倍増しています。大きな原因としては入場料を1,000円にしたからだと思う。以前は1,500円だったわけなので、そのインパクトが大きかった。高校生が来やすくなったことで、お客さんの顔が見えるようになり、近年は少女コミック原作の映画化作品にも手応えを感じるようになりました。そこから(広がり)、男子高校生に当てた企画が増えたように思います。それが(ヒット作の)ラインアップにも出ていると思いますね」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

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