シネマトゥデイ

アメリカを代表する劇作家、娘が手掛けたドキュメンタリー映画が話題

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Google +1
  • ツイート
  • シェア
プロデューサーのデイモン・カルダシス(左)と再タッグを組んだレベッカ・ミラー監督(右)

 映画『50歳の恋愛白書』『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』などのレベッカ・ミラー監督が、自身の父親でアメリカを代表する劇作家アーサー・ミラーさんを描いた話題のドキュメンタリー作品『アーサー・ミラー:ライター(原題) / Arthur Miller: Writer』について、プロデューサーのデイモン・カルダシスと共に、3月13日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】ミラー監督のご主人は、ご存じダニエル・デイ=ルイス!

 本作は、ミラー監督が過去に行った父親アーサーさんへのインタビューを通して、戯曲「セールスマンの死」や「るつぼ」の執筆過程、エリア・カザン監督の赤狩り時代の出来事、マリリン・モンローさんとの結婚生活などを振り返りながら、彼の家族との関係も浮き彫りにし、世間に知られていない素顔にも迫った作品になっている。

[PR]

 25年前に撮影を開始し、約200時間もの父親に関する映像を集めたというミラー監督。「デイモンが今作を製作する鍵になったわ。彼は、父の人生をさまざまな要素に分けて、わたしが映像作家として描きやすいようにしてくれたの」と語る。ミラー監督の前作『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』でも製作を務めたデイモンとは息もピッタリだったようだ。

 「父親を持つ人ならば、誰でも共感してもらえると思う」という今作。「わたしにとって、彼がライターとして大切であるのと同時に、父親としても大切なの。ライターを人間として描くことも重要だったわ。よく、(ドキュメンタリーでは)それが分けられて描かれている気がするの。テレビのインタビューでは、素晴らしい劇作家とされているけれど、自宅では全く異なった人物だったみたいにね。だから、わたしが描かないと、父が(ジョークを言ったりして)面白い人だということを誰も知らなかったと思うのよ」とミラー監督。その通り、アーサーさんとの家族生活の様子もふんだんに盛り込まれており、素顔を見ることができるだろう。

 ミラー監督は、自身のライティング(作文、エッセイ、脚本など)を父親に見せたことはあるのだろうか。「見せていたわ。父は(書き上げる上で)手助けはしてくれたけれど、作品の大まかなことに触れるだけで、特定のことを指示したりはせず、執筆内容に決して入り込んでくることもなかったの。それは、わたしが作家として成功するならば、自分の声を自分で見つけなければならないことを、父はちゃんと把握していたからだと思うわ。ただ、わたしが何かを書いていることは、父を喜ばせていたみたいね」と笑顔で答えた。

 今作を通して人々に理解してほしいことを聞かれると、デイモンは「舞台劇、レストラン、あるいはどんなビジネスであろうが、成功や失敗を経て、障害物を乗り越えていく。アーサーの作品群になじみのない人でさえも、自分の家族や人間性において、とても共感してもらえる作品だと思うよ」と自信をのぞかせた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Google +1
  • ツイート
  • シェア

楽天市場

[PR]