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まさかの受賞盾破損!香港の人気俳優「人生修行の一環」と前向き

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チャップマン・トー監督・出演作『空手道』(2017)より - (C)Golden Scene Company Limited

 第13回大阪アジアン映画祭でこのほど、アジア映画界に多大な貢献をし、今後のさらなる活躍が期待されるスター性ある映画人に贈られる「オーサカ Asia スター★アワード」を、香港の監督・俳優のチャップマン・トーが受賞した。しかしその夜、受け取った記念の盾を誤って破壊してしまったことを自身のInstagramで明かした。

 同アワードは2015年に設立され、これまで行定勲監督の映画『真夜中の五分前』(2014)にも出演した台湾俳優チャン・シャオチュアン、台湾映画『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』(2014)で日本人初となる台湾・金馬奨主演男優賞にノミネートされた永瀬正敏、台湾映画『血観音』(2017)で同・金馬奨主演女優賞を受賞したクララ・ウェイに贈られた栄誉ある賞だ。

見事に真っ二つ! - 画像はチャップマン・トーInstagramのスクリーンショット

 今回のトーの受賞は、『インファナル・アフェア』シリーズや日本のアダルトビデオの世界を描いた異色作『大性豪』(2014、日本劇場未公開)など俳優としての長年に活躍にとどまらず、マレーシア・シンガポール合作映画『ご飯だ!』(2016年、第11回大阪アジアン映画祭で上映)で監督業にも着手してきた、その功績を讃えるもの。今回も最新監督・出演作『空手道』(2017)を引っ提げての来日だった。

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 授賞式でトーは「1993年に演技を始めて80本以上に出演し、8本以上の製作をし、2015年に監督を始めました。わたしは香港映画界にとって良いことよりも害を与えてきたと思っています」と語り、台湾の学生たちが、台中間の市場開放を目指す海峡両岸サービス貿易協定を立法院(国会)が強行採決したことに異議を唱えた「ひまわり学生運動」を支持する発言をして中国人の反感を買い、出演作ボイコット運動に発展したことなど、数々のお騒がせを振り返るような発言をした。

 続けて「もし大阪アジアン映画祭がわたしを賞に値する存在であると考えてくださっていることが何かの勘違いだったとしても、わたしは大変うれしく思います。この賞は、監督を始めたばかりの一人の演技者に対して、映画界にとって害にならず、良い行いをもっとしていくべきと思わせてくれる気付きとなりました」とユーモアたっぷりにあいさつし、記念に受け取った盾を高々と掲げた。

 悲劇はその夜の食事の席で起こったようだ。同行していた妻で女優のクリスタル・ティンが、クリスタル製の繊細な盾を誤って落下させてしまったという。号泣する妻に対して、トーは「人生は何が起こるか分からない。どこでも“道場”」と、自身の映画『空手道』を通して学んだと思われる、思わぬハプニングも人生修行の一環であると、冷静に受け止めたようだ。

 さらに嘆き悲しむ妻に優しく語りかけるように「わたしはもっと頑張って仕事をするよ。そうすればいつかまた、新たな賞をもらえる日が来るよ」と前向きなコメントをつづっている。この大スターの大人の対応は改めて、同賞を受賞するに値する人物であることを実証することとなった。(取材・文:中山治美)

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