『デッドプール2』首位デビュー！『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』のV4阻止！
全米ボックスオフィス考
先週末（5月18日～5月20日）の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベルきっての破天荒ヒーローを描いたアクション映画の続編『デッドプール2』が興行収入1億2,550万7,153ドル（約138億578万6,830円）で、『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』の4週連続1位を阻止し、首位デビューを果たした。（数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算）
『デッドプール2』は、デッドプール（ライアン・レイノルズ）がある少年をマシーン人間のケーブル（ジョシュ・ブローリン）から守るためにチームを結成し、ド派手なバトルを繰り広げるさまを活写する。推定では、前作『デッドプール』のオープニング興収1億3,243万4,639ドル（約145億6,781万290円）を上回り、R指定映画史上ナンバー1の記録を自ら更新するのではないかとみられていたが、最終的な数字はわずかに及ばなかった。それでも、今年公開された映画のオープニング興収ランキングでは、『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』『ブラックパンサー』に次ぐ3位となっており、大ヒットなのは間違いない。シネマスコア（リサーチ会社CinemaScoreが発表している観客満足度）では「A」の高評価を得ている。
『デッドプール2』の強さは全世界でも共通しており、先週公開された全ての国（全米と81か国）で初登場1位に。全世界興収は3億38万6357ドル（約330億4,249万9,270円）を稼ぎ出している。巨大市場の中国で公開されていないことを考慮すると、驚異的な数字と言えそうだ。ちなみに日本では6月1日に公開を迎える。
V4達成を逃してしまった『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』は、興収2,945万2,903ドル（約32億3,981万9,330円）で2位にランクイン。世界興収も18億1,734万4,377ドル（約1,999億788万1,470円）と順調に数字を伸ばしており、世界歴代興収ランキングでは『ジュラシック・ワールド』（2015）を抜いて現在4位となっている。
ヒーロー大作2作に続いたのは、ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダら名女優たちが共演するコメディー『ブック・クラブ（原題） / Book Club』で興収1,358万2,231ドル（約14億9,404万5,410円）を記録し、初登場3位となった。仲良し女性4人組が、毎月行っている読書クラブで官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を読んだことから人生が変わっていくさまをコミカルに描く。観客の8割が女性という、女性からの圧倒的支持を受けた。
そのほか初登場組でランクインしたのは、警察犬を主人公に描くアクションコメディー『ショー・ドッグ（原題） / Show Dog』で、興収602万3,972ドル（約6億6,263万6,920円）を記録し、初登場6位についた。男らしく孤独を好む警察犬マックスが、大惨事が起きるのを回避すべく、おめかしをして一流ドッグショーに潜入するというストーリーとなっている。
メモリアルデー（戦没者追悼記念日）連休となる今週末は、『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主人公に据えたスピンオフ映画『ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー』などが公開される。『デッドプール2』『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』に『ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー』が加わり、話題作たちによる今年きっての激戦が繰り広げられる週となりそうだ。（編集部・石神恵美子）
5月18日～5月20日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。（）は先週の順位。
1（初）『デッドプール2』
2（1）『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』
3（初）『ブック・クラブ（原題） / Book Club』
4（2）『ライフ・オブ・ザ・パーティー（原題） / Life of the Party』
5（3）『ブレイキング・イン（原題） / Breaking In』
6（初）『ショー・ドッグ（原題） / Show Dog』
7（4）『オーバーボード（原題） / Overboard』
8（5）『ア・クワイエット・プレイス（原題） / A Quiet Place』
9（7）『ランペイジ 巨獣大乱闘』
10（6）『アイ・フィール・プリティ（原題） / I Feel Pretty』
