東出昌大、ワイルド系&誠実男子に!『寝ても覚めても』一人二役で正反対の魅力
東出昌大が一人二役に挑む映画『寝ても覚めても』。ワイルドな自由人と誠実なサラリーマンというまったく異なるタイプの男性を演じ、正反対の魅力を披露している。
かつて運命的な恋に落ちた恋人・麦のことを忘れられずにいるヒロイン・朝子が、彼にそっくりな男性・亮平と出会って揺れ動くさまを描く本作。東出は元恋人の麦と、朝子に惹かれていく亮平の二役を務めている。
ボサボサのロングヘアでサンダル履き、よれたTシャツを身に着けているワイルド系イケメンの麦は、朝子の親友の春代が「絶対アカンやつや、朝ちゃん、泣かされるで!」と忠告するほどミステリアスな自由人。朝子にとっては一生に一度の恋の相手だったが、ある日「靴を買いに行く」と言って出掛けたまま行方不明になってしまう。つかみどころがないが、それゆえに朝子は好きにならずにいられないというキャラクターだ。
一方の亮平は、仕事熱心で人当たりも良く、常に朝子を思いやる温かさを持つサラリーマン。包容力とユーモア、家事力、コミュ力を兼ね備えた男性で、猫のジンタンと亮平との穏やかな生活に、朝子は安心を感じるようになっていた。
危険なニオイのする麦と、誠実さを絵に描いたような亮平という対極の役柄を、それぞれ魅力的に演じた東出。そんな二人の間で揺れ動く朝子を演じるのは、「トドメの接吻(キス)」『ラブ×ドック』などの新星・唐田えりか。瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子ら多彩な顔ぶれが脇を固める。メガホンを取ったのは『ハッピーアワー』などの濱口竜介監督。本作が商業映画デビュー作となり、初の世界三大映画祭への出品ながら、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された。(編集部・吉田唯)
映画『寝ても覚めても』は9月1日より全国公開