アン・リー&ミシェル・ヨー『グリーン・デスティニー』を振り返る

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左からアン・リー監督とミシェル・ヨー

 映画『グリーン・デスティニー』でタッグを組んだアン・リー監督とミシェル・ヨーが、1月7日(現地時間)、ニューヨークの映像博物館で同作を振り返った。

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 引退することを決めた剣の名手リー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、伝説の名剣“グリーン・デスティニー”を北京のティエ氏に献上しようと、女弟子ユー・シューリン(ミシェル)に剣を届けるよう託す。ユーはティエ氏の屋敷で隣に住む貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)と出会い、彼女から剣士になる夢があると聞かされた矢先、剣が何者かに盗まれてしまう。

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 ミシェルと最初に会ったときリー監督は彼女から、怪我が原因でバレエダンサーからマーシャルアーツに転向し、今度ジャッキー・チェンと共演する(映画『ポリス・ストーリー3』)ことになったと明かされたという。撮影では、彼女はそれまで一度もバイクに乗ったことがなかったにもかかわらず、動いている列車に飛び乗るシーンがあり、バイクの止め方を知らないため、後ろでスタッフがバイクをつかんだまま、エンジンをふかした状態で次に来る列車を待っていたそうだ。その映像を観たリー監督は、ミシェルといつか仕事がしたいと思ったそうで、その思いが『グリーン・デスティニー』に発展していったという。

 一方、ミシェルはリー監督との出会いについて、「『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』を撮り終えたばかりの頃、ある中国映画の試写会で反対側に座っている彼を見かけたの。あの『いつか晴れた日に』を撮ったアン・リーがいると驚いていたら、『僕の映画に出演してくれないか』と言われたのよ。結局、2年待って『グリーン・デスティニー』の撮影に入ったのを覚えているわ」と語った。撮影では、他の俳優陣とトレーニングをしている彼女にアクションの振付師であるユエン・ウーピンが、「君にはトレーニングは必要ない」と言ってきたそうだが、撮影2週目に入ったときに、セットで左膝の靱帯(じんたい)を断裂してしまったのだそう。だが、素晴らしいアクションをこなせる代役がいなかったため、彼女の復帰を待って撮影に入ったというエピソードも明かされた。

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 リー監督の演出については、俳優に何を求めているのかをきちんと説明し、指示も明確だと語る。「だから撮影中はずっと、ユー・シューリン(ミシェルが演じた役名)の使命感や背景、報われぬ恋、彼女がどんな役柄かわかっていたわ。中でも特に覚えているシーンは、チョウ・ユンファ演じるリー・ムーバイが死んでしまい、ユー・シューリンが感情的になるシーンね。撮影前日の読み合わせで、監督は『(親しい)人が亡くなったときは、大きな喪失感があって、それはここから(胸を指でさして)来るものだ』と言ってくれたの。今でも印象に残っているわ。ただ喪失感を想像して、すぐに泣くのではなく、何が喪失感かを理解し、感情を掘り下げていかないとダメなのよ。それが演じる上で、重要な鍵であることがわかったわ」リー監督はミシェルのドラマの才能も開花させたようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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