阿部純子、目を潤ませながら『ソローキンの見た桜』への思い語る

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撮影は本当に大変だったという阿部純子

 女優の阿部純子が20日、都内で行われた映画『ソローキンの見た桜』完成披露試写会に来場、「大変だった」という日露合作映画が完成し、晴れやかな顔を見せた。この日はほかにイッセー尾形、プロデューサーの井上イリーナ井上雅貴監督、そしてミハイル・ガルージン駐日ロシア連邦特命全権大使が出席した。

【写真】斎藤工もメッセージを寄せた

 第1回日本放送文化大賞ラジオ部門でグランプリに輝いたラジオドラマ「松山ロシア人捕虜収容所外伝 ソローキンの見た桜」を実写映画化した本作は、日露戦争時代の松山を舞台に、運命的に出会ってしまった日本人看護師とロシア将校の二人を描きだす日露合作プロジェクト。ロシア人キャストが集結したSF映画『レミニセンティア』や、アレクサンドル・ソクーロフの『太陽』のメイキングなどを手がけた井上監督がメガホンをとっている。

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 日露戦争時のゆい、現代の桜子というヒロイン2役を務めている阿部は、「今日は完成披露試写会ということで大変緊張しております。タイトルの通り、春を待つ今の時期にピッタリな映画ができました。最後まで楽しんでいただければ」と晴れやかな顔であいさつ。劇中では英語のセリフを披露している阿部は、「セリフが英語なんで、必死に練習しました」と切り出すと、「リハーサルの時はロシアの俳優の方々が付き添ってくれたので本当に助かりました。英語は、まだまだ勉強中です」と述懐。ロシアで行われた撮影について「ロシアの文化の中心地であるサンクトペテルブルクでロケをしたんですけど、ロシアでも有名な、冬宮殿やエルミタージュ美術館などがこの映画でも映っています。特にネヴァ川のほとりで歩きながら撮影したのは気持ちよかったです」と振り返った。

 本作には、アレクサンドル・ドモガロフといったロシアを代表する大物俳優が出演している。「ロシアの偉大な俳優に出演してもらえることが決まっていたので、ここは日本の偉大な俳優に頼むしかない」という井上監督の思いからイッセーに直談判、日露の名優たちの共演が実現した。さらにロデオン・ガリュチェンコらロシアで活躍する俳優たちも参加しており、彼らと対峙できる女優ということで、阿部の名前があがったという。

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 撮影は本当に大変だったそうで「この映画は本当に一生懸命作りました」と語る阿部の瞳は心なしか潤み始める。そして「皆さんは桜と聞いたらどんなものを思い浮かべますか? わたしは大切な誰かと会えるような、そんなワクワクしたような気持ちになります。それはもしかしたら四季がある日本人独特の感性なのかなと思っています。この映画はそんな日本人の感性と、ロシア人のセンスがコラボレーションした映画です。ロシア版ロミオとジュリエットといったらわかりやすいかなと思います。優しさが優しさを生むような、そんな素敵なサイクルがこの映画を通して生まれてくれればうれしいです」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

映画『ソローキンの見た桜』は3月22日より角川シネマほか全国公開(3月16日に愛媛県先行公開)

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