『それでも夜は明ける』主演俳優、監督デビュー作を語る

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監督デビューを果たした『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー

 映画『それでも夜は明ける』『オデッセイ』のキウェテル・イジョフォーが、監督デビュー作『ザ・ボーイ・フー・ハーネスト・ザ・ウインド(原題)/ The Boy Who Harnessed the Wind』について、2月26日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【作品写真】アカデミー賞ノミネート作『それでも夜は明ける』

 原作は、発明家ウィリアム・カムクワンバとジャーナリストのブライアン・ミーラーが共同執筆した同名ベストセラー(邦題「風をつかまえた少年」)で、アフリカのマラウイの貧しい家庭に生まれたウィリアムの実体験。勉強熱心だったが、学費が払えず13歳で退学となったウィリアム(マックスウェル・シンバ)は、姉と交際している教師の助けを得て、図書室で勉強していたときに、自転車の部品を利用して風車を作るというアイデアを思いつく。彼のこの風車による発電から、村が貧困から救われたという世界的に有名な実話を映画化した。キウェテルは初監督を務めたほか、脚本も執筆、俳優としてウィリアムの父親も演じている。

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 原作が出版された2009年に同書を読んだというキウェテル。「その内容にあぜんとしたんだ。主人公ウィリアムは、その時わずか13歳だったが、粘り強さと発明の才によって、当時マラウイで彼と彼の住むコミュニティーが抱えていた、考えられないような困難(食糧不足)に向き合う能力を持っていたことに衝撃を受けたね。彼はテクノロジーや教育によって、解決策を見いだしたんだ。その上、原作には家族関係や社会関係、そして世界との関係など、すべてがつづられていたんだ」原作を読んだ1年前にリーマン・ショックが起きていたため、より共感できる内容だったそうだ。

 映像化するにあたって、できる限り真実味を持たせて描きたかったというキウェテルは、原作に記されている出来事が起きたマラウイの実在の場所で撮影を行ったそうだ。「ウィリアムの家でも撮影しようとしたんだけど、彼はあれから何度も家を改装していてね。近所の家で撮影させてもらったよ。それから、俳優が何語で話すかを考えなければいけなかったんだ。彼の住んでいた(マシタラ)村では、村の人々は学校や仕事現場では英語を話しているけれど、家ではチュワ語をというように、時と場合によってチュワ語と英語を使い分けて話しているんだ。だから、マラウイ出身以外の俳優には、チュワ語を学んでもらったんだ」とできる限り真実に近づけるようにしたことを明かした。

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 マイク・リー監督とタッグを組んできたディック・ポープが、今作の撮影監督を務めていることについては「僕は彼の作品の熱烈なファンだったんだ。リー監督と手掛けた『ターナー、光に愛を求めて』でディックが描く、壮大なスケールの映像にとても感化されたよ。今回、僕がこの映画の企画を立ち上げた際、他国の支配下にある国や貧しい国でも、壮大なスケールで描く時期が来ていると思ったんだ」と語り、初監督作をアフリカで撮影するという困難な状況下でも、現場ではディックが落ち着いていたことで、冷静にメガホンを取ることができたと付け加えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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