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『イントゥ・ザ・ワイルド』のバス、巡礼で遭難事故相次ぎ撤去

『イントゥ・ザ・ワイルド』で主演を務めたエミール・ハーシュ
『イントゥ・ザ・ワイルド』で主演を務めたエミール・ハーシュ - Axelle / Bauer-Griffin / FilmMagic / Getty Images

 ショーン・ペン監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007)の原作となった小説「荒野へ」で書かれた、アラスカ州の荒野に打ち捨てられたバスが、アラスカ陸軍州兵によって、ヘリで撤去されたと地元メディアの Anchorage Daily News など、各メディアが報じた。

【画像】『イントゥ・ザ・ワイルド』劇中のバス

 冒険家ジョン・クラカワー著の「荒野へ」は、裕福な生活を捨てて放浪の旅に出た青年クリス・マッカンドレスさんが、辿り着いたアラスカで死体で発見された事件を描いたノンフィクション作品。クリスがすごしたバスは、彼の物語に共感した若者やハイカーの間で「マジックバス」などと呼ばれ、巡礼に訪れる人が後を絶たなかったという。

 これまで、バスにたどり着こうとしたハイカーが2名死亡する事故が起きているほか、現地の警備隊によると、2009年から2017年の間における、このバスに関連する救助活動は15回にわたった。同サイトでは、そのほかにもバスを目指して道に迷ったり、負傷した人は何百人にものぼるとしており、チェーンでヘリに固定されたうえでトレーラーまで空輸され、非公開の「安全な場所」に移動されたという。(編集部・入倉功一)

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