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「日本沈没2020」とあわせて観たい!湯浅政明監督の名作7選

「四畳半神話大系」より
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 湯浅政明監督の最新作となるNetflixオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」が、いよいよ7月9日より全世界で配信される。

【写真】「日本沈没2020」の声優陣

 今年1月に放送されたアニメ「映像研には手を出すな!」でも大フィーバーを巻き起こしたアニメ界の鬼才・湯浅監督が、小松左京によるディザスターSFの金字塔的作品をどのように料理したのか、文字通り世界レベルで注目されている。

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 ここでは、湯浅監督の世界を知るための7作品を紹介したい。近年の有名作はあえて除き、ちょっとレアなものを多めにしてみた。現時点(2020年7月)でなるべく観やすい環境にあるものを選んでいる。(大山くまお)

「クレヨンしんちゃん」ー「ぶりぶりざえもんの冒険 風雲編・飛翔編・電光編」(本郷みつる監督/1994~1995)

 湯浅監督は、かつて「クレヨンしんちゃん」のスタッフとして辣腕をふるっていたことはよく知られている。なかでも、ブタのような見た目の“救いのヒーロー”ぶりぶりざえもんが登場するエピソードを集中的に手がけており、上記の3編では脚本・絵コンテ・作画監督・原画を担当した。

 時代劇の世界を舞台にキレキレのアクションとギャグが繰り出されていくのだが、敵に縛られたゲストキャラのお竜としんのすけの前に、鞭とローソクを持ったぶりぶりざえもんが登場するギャグに仰天。ダチョウの「はやぶさ丸」も、いかにもな湯浅デザインだ。

『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』(本郷みつる監督/1996)

 湯浅監督が絵コンテ、原画とともに設定デザインを手がけた「クレヨンしんちゃん」初期の劇場版。架空の遊園地「ヘンダーランド」で、しんのすけたちがファンタジックな冒険を繰り広げる。画面の端々まで埋め尽くしたキッチュ極まりないデザインは、ほぼすべて湯浅監督によるもの。湯浅監督が絵コンテと原画を手がけた、クライマックスの野原一家とマカオ&ジョマの追いかけっこではアニメーションの「動き」がこれでもかと堪能できる。

 「クレヨンしんちゃん」を大ヒットに導いた本郷みつる監督、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの原恵一監督、「ガールズ&パンツァー」などの水島努監督、そして湯浅監督という才能が一堂に会して完成した傑作だ。

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『MIND GAME マインド・ゲーム』(2004)

 湯浅監督のキャリアを語る上で欠かせない長編初監督作品。大阪の路地裏で一度死んだ男が神様に逆らって生還、壮絶なカーチェイスの末、なぜか巨大なクジラに飲み込まれる。バイオレンスとギャグと性と哲学が圧倒的なイメージの奔流と吉本興業のお笑い芸人たち(今田耕司藤井隆山口智充らが出演)に彩られて大爆発するノンストップの103分。

 実験性とエンターテインメント性が完全に両立しており、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門では『ハウルの動く城』を抑えて大賞を獲得。また、海外の映画祭で高い評価を受けるとともに、海外の若いアニメ作家への圧倒的な影響力を誇る。

「カイバ」(2008)

 初めてのTVシリーズ監督作「ケモノヅメ」と同じく、マッドハウスがアニメーション制作、WOWOWで放送されたTVシリーズ。記憶を入れ替えることができるようになった世界で、記憶をなくした主人公・カイバが旅をしながら記憶を取り戻していく姿を描くファンタジー。

 童話のようなシンプルな絵柄(湯浅監督曰く「丸くてふかふかしたデザイン」)で、ダイナミックなアクションと人の死と記憶についての根源的な問いかけがなされており、最後には感動が待っている。湯浅ワールドに首まで浸かってみたい人はぜひ。

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「四畳半神話大系」(2010)

 森見登美彦の小説を湯浅監督がアニメ化。京都を舞台に、大学生の「私」の一人称で平行世界が展開する。伏線が張りめぐらされた巧みなストーリーと超絶スピーディーな展開、美しくポップなグラフィック、見事に映像化された下鴨幽水荘、鴨川デルタなど、魅力的な要素がてんこもりで、原作ファンのみならず多くの視聴者から喝采を浴びた。

 脚本にヨーロッパ企画の上田誠、キャラクター原案にイラストレーターの中村佑介、OPテーマが ASIAN KUNG-FU GENERATION、EDテーマがいしわたり淳治砂原良徳やくしまるえつこという、ある意味、2000年代のカルチャーシーンを象徴したような面子が結集していた。なお、湯浅監督はその後、同じく森見登美彦原作の『夜は短し歩けよ乙女』を手がけるが、主演を務めた星野源は『マインド・ゲーム』の頃から湯浅監督のファンだったことを明かしている。

「ピンポン THE ANIMATION」(2014)

 松本大洋の傑作コミックをアニメ化。原作の絵柄そのままに、ペコ、スマイル、ドラゴン、アクマ、チャイナたちが躍動する。とにかく爽快、とにかく痛快。湯浅監督は監督、シリーズ構成のみならず、なんと全11話の絵コンテを担当した(脚本はなく、原作からいきなり絵コンテを描くスタイルだったという)。

 もともと松本大洋のファンで、影響された部分も多いと語る湯浅監督だが、アニメ化に際して会いに行ったら松本に「僕は湯浅さんのファンなので、湯浅さんらしく、好きにつくってください」と言われたエピソードがある(KAI-YOU.netインタビューより)。まさに天才は天才を知る。後に「DEVILMAN crybaby」「日本沈没2020」でもタッグを組む牛尾憲輔の音楽も聴きどころ。

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「アドベンチャー・タイム」ー「フードチェーン」(2014)

 米カートゥーン・ネットワークの大人気アニメ「アドベンチャー・タイム」が湯浅監督にオファーして実現した1本。湯浅監督はこのオファーを実現させるためにアニメ制作会社「サイエンスSARU」を立ち上げたという経緯がある。「アドベンチャー・タイム」は積極的にインディペンデントの才能を取り入れようとしており、ゲストとして招かれたのは湯浅監督が2人目だった。

 もともとカラフルかつシンプルなキャラクターがシュールな冒険を繰り広げるシリーズだが、湯浅監督が手がけた「フードチェーン」は食物連鎖をテーマにした、さらにシュールさに輪をかけた作品。湯浅監督は『アドベンチャー・タイム』のキャラクターについて「自分の理想形」と語り、「今後は自分自身もこのようなタイプの作品を制作していきたい」と意気込んでいた。

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