中村倫也、俳優として手応えを感じる瞬間は?

映画『人数の町』主演を務める中村倫也
映画『人数の町』主演を務める中村倫也

 作品によってさまざまな顔を見せる俳優の中村倫也。主演を務める最新作『人数の町』をはじめ、クセのある役柄を多く演じ、多くの人を魅力してきた中村が、俳優として手応えを感じる瞬間を「クランクアップのとき」と語り、その理由を明かした。

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 松本人志が出演する「バイトするならタウンワーク」をはじめとしたCMやMVなどを多数手がけてきた荒木伸二の長編映画初監督作となる本作は、第1回木下グループ新人監督賞で準グランプリを受賞したオリジナルストーリー。中村演じる蒼山は、多額の借金を抱え、自堕落に生きてきた男。この世界で居場所を失ったと感じた彼が、街で出会った謎の男に誘われ、奇妙な“町”の住民となる。

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 その町の住民は、ツナギを着た“チューター”たちに管理され、簡単な労働と引き換えに衣食住が保証される。ここは楽園なのか、それとも……。この奇妙な物語を台本で読んだとき「しばらくはこの奇妙な世界に違和感というか、驚きがありました」と振り返った中村は、「でも、それを現代に生きる僕たちに置き換えてみると、もしかしたらそんなにありえない話ではないのかも、という気もしてきました。そのあたりの感覚は観る人によって違うでしょうし、それが作品として面白いなと思いました」と惹かれたポイントを明かす。

中村倫也 - (C) 2020「人数の町」製作委員会

 中村といえば、浮世離れした役、クセのある役、変わり者の役といった役どころを演じる機会が多い印象があるが、「決してそういう役ばかり選んでいるわけではないんですけど。ありがたいことにいろんな役を発注していただいていて。だから役者を飽きずにできているのかもしれない」と切り出し、「でも7、8年前くらいからですかね。あるときから変な役ばかりくるようになったんです。だからいわゆる王道の役というのは、あまり僕のところにはこないんです。逆に、今では王道の役をやってみたいな」と秘めたる願いを吐露した。

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 そんな彼が役者として手応えを感じる瞬間はあるのだろうか。「クランクアップのときですかね。終わりと言われないと、僕は役についてずっとこねくりまわしてしまうタイプ。だからひと作品終わったんだなというときは心地よさがありますよね」と言う中村だが、「でも達成感とはまた違うんですよ。芝居において僕はあまり達成感を持たないタイプなんで。満足感に浸ることもなくて、次のことを考えてしまう。やっかいな性格ですね、本当は『終わった!』と浮かれてみたいんですけどね」と笑ってみせる。

 「カメレオン俳優」の異名を持つ中村だが、本作でも彼は、この奇妙な世界観のなかに自然と溶け込んでいる。「蒼山というのはそういう役でしたし、そこで起きていること、普通とされていることも自然と受け止めなくてはならないですからね。この役に関しては特に考えて役づくりをするというのではなく、自然にその場にいることを心がけました」と語る。

 また、「どの作品でもそうなんですが、僕は監督や共演者とは基本的に仕事の話はあまりしないんです。今回は台本を僕なりに読み取った上で、現場では感覚的に、あまり考えないようにしていました。中村倫也がどういう芝居を見せるべきか、どんな仕事をするべきか、なんてことにはあまり興味がない。こうした方が『作品が面白くなる』ということをやるだけなんです」とキッパリと答えていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『人数の町』は公開中

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