草なぎ剛主演映画、もう一人の新人・上野鈴華 衝撃の中学生役でスクリーンデビュー

『ミッドナイトスワン』より上野鈴華
『ミッドナイトスワン』より上野鈴華 - (C) 2020 Midnight Swan Film Partners

 草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』(公開中)でスクリーンデビューを果たした19歳の新人・上野鈴華(うえの・りんか)。上野は劇中、ヒロイン(服部樹咲)の親友となる中学生を演じているがキャスティングは難航したと言い、起用に至った経緯を内田英治監督が語った。

【写真】『ミッドナイトスワン』バレエシーンなど劇中カット

 本作は、新宿のショーパブで働くトランスジェンダーの主人公・凪沙(草なぎ)が、ネグレクトされた親戚の少女・一果(服部樹咲)を引き取ったことから、いまだかつてない感情が芽生えていくさまを追う物語。映画『下衆の愛』やNetflixドラマ「全裸監督」などの内田英治監督がオリジナル脚本を手掛け、メガホンをとった。

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 上野が演じるのは、一果の同級生で同じバレエ教室に通う桑田りん。一果と同様に「バレエ経験者」がキャスティングの条件だったが、ほぼ即決に近かった一果役の服部樹咲とは対照的に「ものすごく苦戦して、なかなか決まらなかったです。バレエ経験者でない人も対象にしようかと思ったぐらい」と内田監督。「りんの場合は鈴華ちゃんと話し合いをしながらどうやってこの役を演じていくのか、本人と話しながら作っていった感じです」と当時を振り返る。

 上野演じるりんは、裕福な家庭で何不自由のない暮らしをしているいわゆる「お嬢様」だが、その実は鬱屈した感情を抱える孤独な少女。バレエだけが生きがいで、一果が同じバレエ教室を見学しにやってきたことから親交を深め、固いきずなで結ばれていく。しかし、同時に一果のバレリーナとしての類まれな才能を目の当たりにすることとなり、複雑な感情を抱くようになる。

 内田監督いわく、「一果はバレエにおいて希望、りんは哀しい部分を背負う役」。上野の起用がなかなか決定に至らなかった経緯と、劇中で一果にバレリーナとして追い抜かされていく設定がシンクロしている、とも指摘する。

 「一果、それを演じる樹咲ちゃんへの思いというのが重なったんじゃないかと思います。樹咲ちゃんは一発で選ばれたのに対し、鈴華ちゃんはなかなか決まらず、じらされた。なおかつバレエ経験も一果より浅かった。だからバレエ教室でりんが一果を見る目には、鈴華ちゃんの複雑な思いがそのまま現れていたように思います」

 劇中、衝撃的なシーンもあり、闇を抱えた中学生として爪痕を残す演技を見せた上野。昨年は平田オリザ脚本、本広克行演出による若手俳優発掘プロジェクトの舞台「転校生」に出演。2,000人を超える応募者から42名が選ばれた。(編集部・石井百合子)

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