ハリウッド版『モンスターハンター』中国で批判殺到したセリフ、全世界でカットに 監督が謝罪

ミラ・ジョヴォヴィッチ&トニー・ジャー - 映画『モンスターハンター』より
ミラ・ジョヴォヴィッチ&トニー・ジャー - 映画『モンスターハンター』より

 中国で公開されるやあるセリフが人種差別的だと批判が殺到し、すぐさま公開中止となったハリウッド実写版『モンスターハンター』。問題のセリフについては全世界でカットされることになったとDeadlineが報じた。メガホンを取ったポール・W・S・アンダーソン監督(『バイオハザード』シリーズ)も謝罪文を発表した。

【動画】ハリウッド実写版『モンスターハンター』本予告編

 問題となったのは、アジア系アメリカ人ラッパー/俳優のオウヤン・ジンと共演者が「俺の膝を見て。どんな種類の膝(ニーズ)だ? 中国人の(チャイニーズ)だ。(Look at my knees. What kind of knees are these? Chinese.)」と韻を踏んだジョークを言うシーン。これがアメリカの学校などで使われた、アジア系の子供たちを侮辱するあそび歌「Chinese, Japanese, dirty knees, Look at these(中国人、日本人、汚い膝、これを見て※膝を叩き、両手で目を引っ張ってつり目にしながら歌われる)」を想起させるものであり、人種差別的だとして批判が殺到することになった。そのシーンでの中国語の字幕の表現も、さらに彼らを怒らせることにつながったとされている。

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 アンダーソン監督は「わたしたちの映画『モンスターハンター』のセリフが中国の観客の皆さんの気分を害してしまったことに、わたしは完全に打ちひしがれています。このセリフとその解釈が懸念と怒りを引き起こしてしまったことを、お詫びします」と謝罪。「『モンスターハンター』は楽しいエンターテインメントとして作られており、その中の何かが意図しない攻撃となってしまったことを悔しく思っています。わたしたちは敬意を持って、映画からそのセリフをカットしました。誰かに対して差別や軽蔑のメッセージを送ることは、決してわたしたちの意図ではありませんでした。それとは反対に、わたしたちの映画の軸になっているのは、団結というメッセージです」と訴えた。

 問題のセリフのあるキャラクターを演じたオウヤン・ジンも「このセリフは彼が中国人の兵士であることを誇りを持って宣言するシーンで、ばかげた『Chinese, Japanese, dirty knees』とは全く関係ありません。正反対の捉え方をされてしまったことに悲痛な思いをしています」と心境を吐露すると共に、けなされたと感じた人々に対しては「心より謝罪します」と Instagramで表明。「わたしはこの状況に対処する必要があると感じました。今、危機に瀕しているのはわたしのキャリアではなく、わたしにとってずっと大切な何か──わたしのルーツなのです」と自分のルーツには誇りがあることを強調した。

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 主演で、アンダーソン監督の妻でもあるミラ・ジョヴォヴィッチは「あなたが謝罪する必要があると感じたことをとても悲しく思います」とジンの投稿に反応。「あなたは素晴らしい人で、中国にルーツがあることを誇りに思い、そのことをいつも表明していました。あなたのアドリブのあのセリフは、人々にその誇りを思い出させるためのもので、侮辱するためのものではありませんでした。わたしたちは歴史的起源についてリサーチをするべきでした。それは100%わたしたちの責任です。しかし、あなたは何も間違ったことはしていません。あなたを含め、わたしたちの誰も『dirty knees』のことを聞いたことがありませんでした。それは不幸な間違いであり、中国語の字幕も助けにはなりませんでした。ジン、わたしたちはあなたのことが大好きで、この楽しくエキサイティングなプロジェクトで共に働けたことをとても誇りに思います。このことが、あなたを落ち込ませないといいのだけど。適切な注意を行わず、この騒動を引き起こした第2次世界大戦時の韻を見つけられなかったのはわたしたちの責任です」とつづっている。

 カプコンの大ヒットゲームを映画化した『モンスターハンター』は、アメリカでは12月25日から、日本では2021年3月26日に公開される。(朝倉健人)

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