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『モンスターハンター』アイルー抜きでハリウッド実写化はあり得ない!監督のあふれる原作愛

映画に登場する料理長
映画に登場する料理長 - (c) Constantin Film Verleih GmbH

 大ヒットゲームのハリウッド実写版『モンスターハンター』(3月26日全国公開)のメガホンを取ったポール・W・S・アンダーソン監督がインタビューに応じ、実写化へのこだわりや、お気に入りのキャラクター・アイルーについて語った。

【動画】ディアブロス亜種がリアルすぎ!『モンスターハンター』本編映像

 原作「モンスターハンター」との出会いは10年以上前だというアンダーソン監督は、「初めてゲームをプレイした次の年には、(開発元の)カプコンに映画化の企画を投げかけた」というほど、ゲームの世界観に惚れ込んでいた。「カプコンが作り上げたモンスターの生態システムは魅力的で、私は『ジュラシック・パーク』で主人公・グラント博士が生きた恐竜を初めて見た時のようなリアクションを取った。あの瞬間に映画化しようと決めた。原作の世界観は巨大なスクリーンで観るに相応しい」

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 ゲームの実写化は『バイオハザード』シリーズで経験済みのアンダーソン監督。「『バイオハザード』では、映画を通してゲームシリーズを知らない人たちがその世界観を知ることができた」と振り返ると、本作でも同様に、原作ゲームを愛する観客と全く知らない初心者の両方を満足させる映画を届けたかったと明かす。

 「『モンスターハンター』の大ファンとして、私はゲームを全く知らない方にも原作の世界観を味わってほしかった。ただ、そのようなことは容易ではない。『モンスターハンター』には魅力的な脚本がいくつかあったが、どれも初心者を楽しませることができないと感じ、採用しませんでした」

 世界観を忠実に再現するため、アンダーソン監督はカプコンと連携して製作に挑んだ。特に、映画のベースである「モンスターハンター:ワールド」の藤岡要エグゼクティブディレクターと辻本良三プロデューサーからの助言はとても貴重だったそうで、「藤岡さんと辻本さんとのスクリーニングは印象的だった。主人公がディアブロス亜種と初めて遭遇するシーンを見せたところ、藤岡さんから『ちょっと違う』とアドバイスを頂いた。細かい部分までチェックしてくれていたので、我々も細かく修正して、モンスターのビジュアルを整えていきました」とエピソードを告白。他にも、キャラクターのコスチュームデザインやモンスターの鳴き声についてもアドバイスを求めたそうで、「藤岡さんと辻本さんがいてくれたから、私はいい映画が撮れたし、ファンを喜ばせる作品を製作することができた」と感謝を述べた。

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 原作愛が強いアンダーソン監督は、見た目がネコそっくりで、ハンターたちをサポートしてくれるアイルーの活躍を実写版でどうしても描きたかった。「ゲームをプレイした時、アイルーはとても重要な役割を果たしていることに気づいた。アイルー抜きで実写化することはあり得ない」と断言するほどの監督は、「モンスターハンター:ワールド」でハンターに料理を提供する、料理長アイルーを実写版に登場させている。

 「ちょうど『ワールド』をプレイした時に登場したセリエナの料理長がお気に入りだったんです。他のアイルーよりたくましくて、力強さを感じました」とアンダーソン監督。ゲームには、料理長がかつて大団長のオトモアイルーとして戦っていたというバックストーリーが存在するが、原作ファンの監督は映画でもその設定を採用しており、「私は料理長のバックストーリーがお気に入りだ。昔はオトモアイルーとして戦い、幾多の戦いの末に折れた剣を料理で使っている。映画でもその背景や武器も採用したかったし、大団長との関係性もゲームに基づいて描いているよ」と原作ファンをニヤリとさせる完成度になっていることを予告した。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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