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池松壮亮、兄弟役で共演のオダギリジョーから太鼓判「日本映画を引っ張っていく逸材」

『アジアの天使』プレミア上映会の様子
『アジアの天使』プレミア上映会の様子

 石井裕也監督がオール韓国ロケで挑んだ最新作『アジアの天使』(7月2日公開)のプレミア上映会がテアトル新宿にて行われ、石井監督と共に池松壮亮オダギリジョー、そして本作が映画デビューとなる子役の佐藤凌が登壇。オダギリと兄弟役で共演した池松は「オダギリさんはまさに“天使”!」と感謝を述べた。

池松壮亮&オダギリジョーが兄弟に!『アジアの天使』予告編【動画】

 本作は、『舟を編む』などの石井監督が日本と韓国のキャストやスタッフと共に撮り上げた人間ドラマ。兄を頼って韓国に渡った主人公と、悩みを抱えながらソウルでタレントとして活動するヒロインの家族の姿を描く。この日のイベントには韓国キャストのヒロイン・ソル役のチェ・ヒソ、ソルの兄役のキム・ミンジェもリモートで姿を見せた。

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 妻に先立たれ、男手ひとつで一人息子の学を育てている主人公の青木剛を演じた池松は、本作の脚本について「非常に感動させられましたし、どんなオファーが来てもこの作品を成立させなければいけないと思った」と使命感に似たものを感じたという。「石井さんのこれまでの歩みを映画に投影しているような気もした。自分自身も役柄同様に丸腰になって“迷子”になりに行こうと思った」と韓国ロケへの意気込みを明かす。

 ソウルに暮らす、剛とは疎遠だった兄を演じたオダギリは観客がはいった客席に「(石井監督の『茜色に焼かれる』に主演した)尾野真千子のように泣きそうです。でもグッと我慢しています」と温かい笑いを誘う。オダギリは池松とは本格的な共演となるが、「もう素敵! とても貴重な俳優であり、これからの日本映画を引っ張っていく逸材」と太鼓判。それには池松も「数え切れず助けてもらって、笑わせてももらいました。オダギリさんはまさに“天使”!」とリスペクトを送り返した。

 韓国ロケの理由について石井監督は「人生や映画は途方もなく自由なもの。それなのに自分で制限をかけて自分で息苦しくさせている面があった。それを今回取っ払って自由に映画を撮りたかった」と思いを語った。

 最後に、主演の池松は「自分たちが歩んできた奇跡を、これからたくさんの方々に観ていただけるのはうれしい。そして、この映画が日本と韓国の懸け橋になってくれたら……。日々日韓の懸け橋として活動しているNiziUの方々にも観ていただきたい」と冗談を交えながら呼びかけた。(編集部・大内啓輔)

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