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製作中止の『アクアマン』スピンオフ、怪物トレンチ描く低予算ホラーになる予定だった

『アクアマン』ユニバースが誕生していたかも? - 画像は『アクアマン』より
『アクアマン』ユニバースが誕生していたかも? - 画像は『アクアマン』より - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 続編の製作が進んでいるDC映画『アクアマン』には、『ザ・トレンチ(原題) / The Trench』というスピンオフ企画が存在した。低予算ホラー映画として続編より前に公開される予定だったが、今年4月、米ワーナー・ブラザースはスピンオフの製作中止を電撃発表したのだ。

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 スピンオフで描かれる予定だったのは、『アクアマン』中盤で伝説の武器トライデントを探す主人公アーサーとヒロイン・メラに襲いかかった不気味なクリーチャー・トレンチ。もともと王国アトランティスに住む種族だったが、アトランティスが沈没した後、強欲な怪物へと進化を遂げたという設定だ。

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 企画が初めて報じられたのは2019年2月で、当時 The Hollywood Reporter はジェイソン・モモアアンバー・ハードといった『アクアマン』の主要キャストは出演せず、脚本家にはノア・ガードナー&エイデン・フィッツジェラルドという新鋭コンビを起用したと報じた。プロデューサーには、1作目の監督を務めたジェームズ・ワンや、1作目の製作を担当したピーター・サフランが名を連ねた。

 ストーリーの詳細は明かされなかったが、スピンオフは前日譚ではなく1作目の後の世界が舞台になる予定だった。コンセプトアート製作時からスピンオフのアイデアに惚れていたというピーターは、「深海へと向かうアーサーとメラを追いかけるトレンチの大群をカメラが追いかけるアリの巣のようなショットには、何か特別なものを感じ、この作品がどうあるべきか気づいたんだ」と2019年5月に The Hollywood Reporter のインタビューで企画について語っている。

 スピンオフ製作には、『アクアマン』ユニバースを構築する狙いもあった。当時ピーターは、プロデューサーでもあるワン監督が仕掛けた『死霊館』を例えに壮大なユニバース構想について説明している。「私たちは『死霊館』シリーズを手本にしているんだ。『アクアマン』という母船があり、そのユニバースの中でさまざまな物語が紡がれていく。まさにアトランティス・ユニバースさ」。

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 ところが2021年4月、米ワーナーとDCは『ニュー・ゴッズ(原題) / New Gods』『ザ・トレンチ(原題) / The Trench』の製作中止を正式に発表。ワーナーは声明で「我々のパートナーである、(『ニュー・ゴッズ(原題)』監督&脚本家)エヴァ・デュヴァネイ&トム・キング、ジェームズ・ワン&ピーター・サフランに感謝します。製作におけるこれまでの時間とコラボレーションをありがとうございました」と感謝の意を伝えている。またDeadlineは、企画が頓挫した理由として、『アクアマン』続編『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題) / Aquaman and the Lost Kingdom』(2022年12月16日全米公開)の準備で多忙なワン監督のスケジュールの都合を挙げている。

 企画はキャンセルとなったが、ワーナーは「もし仮に企画が動くようなことがあるとすれば、そのプロジェクトはまだ才能に満ちた彼らの手の中にある」と声明でコメント。将来的に企画が復活する可能性が残っていることを示唆している。(編集部・倉本拓弥)

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