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田口清隆監督×青柳尊哉、特撮「大怪獣ブゴン」別府で撮影 爆破シーンに地元ホテル協力

これが大分怪獣ブゴンだ! 田口清隆監督と青柳尊哉
これが大分怪獣ブゴンだ! 田口清隆監督と青柳尊哉

 「ウルトラマン」シリーズなど数多くの人気特撮を手掛ける田口清隆監督と、「ウルトラマンオーブ」の ジャグラス ジャグラー 役などで知られる俳優の青柳尊哉がタッグを組んだ特撮短編映画『怪獣の湯 大怪獣ブゴン』の制作が、25日に撮影地となる大分県・別府市の杉乃井ホテルで行われた制作記者会見で発表され、田口監督と青柳が意気込みを語った。

【フォトギャラリー】大分怪獣ブゴン誕生!

 『大怪獣ブゴン』は、メジャーでも活躍する映画監督たちが、別府市を舞台にリレー方式でそれぞれのオリジナル短編を制作する「別府短編映画プロジェクト」の第3弾作品。新型コロナウイルスの影響で苦境にあえぐ別府を、エンターテインメントの力で活気づけようとの思いから発足した企画で、これまで白石和彌監督と土屋哲彦監督の参加が発表されている。

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 本作は、伽藍岳(がらんだけ)からやってきた怪獣ブゴンに地元の青年・大里(青柳)が立ち上がる、王道の怪獣映画となる予定。田口監督は、プロジェクトのトップバッターでありながら、短編の撮影が延期となっている白石監督と「仮面ライダーBLACK SUN」で仕事をしており、撮影で別府に行くと告げたところ「田口くん、先に撮っちゃうの? と白石監督に苦笑いされながら、別府に来ました」と告白。「今日、昨日、おとといとバタバタと撮影をしている感じです」と現状を明かした。

 一方の青柳は、ブゴンTシャツで会見に出席。「こうして大分の別府で知り合った温かい人たちと一緒に映画を作れることがすごくうれしいですし、別府で作る怪獣映画を今、全力で楽しませていただいております」と充実した表情を浮かべる。
 
 撮影には、別府湾を一望できる地元の老舗「別府温泉 杉乃井ホテル」が全面協力。建て替えのため一時閉館となる客室棟・Hana館を撮影場所として提供する。

 ホテル側から「好きに使ってください」とお墨付きを受けたという田口監督は「もしかして爆破していいんですかと聞いたら『それはいいですね』ということになりまして。脚本をあわてて書き直しました」と語り「いわゆる商業映画の大作でもできないような、とんでもないシーンをホテル内でやるということが実現するのかなと」とわくわく顔。煙が四方に散るような「セメント爆破」を行う予定で「『仮面ライダー』や『ウルトラマン』で使われているような爆破を、室内でやってしまおうかなという、とんでもない許可をいただいたので。その他、普通ではやれないようなことをできたらと思います」と意気込む田口監督に、ホテル側も「もちろん大丈夫です!」と全面的なバックアップを約束していた。

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 この試みについて青柳は、田口監督から「杉乃井ホテル爆破できるって」と連絡があったことを明かし「そこからの台本のノリ具合がすごかった」と述懐。「僕も杉乃井ホテルさんには遊びに行かせてもらっていて。あの杉乃井ホテルだよな! と思ったくらい貴重な機会。別府で50年以上愛されてきた場所を映画に残せるということを含めて、このプロジェクトに参加できることを誇らしく思います」と晴れやかな顔を見せた。

 映画は来年春完成予定。同プロジェクトで制作された映画は、同地で開催される「Beppuブルーバード映画祭」で上映された後、今年で卒寿を迎える岡村照が館長を務める地元映画館・別府ブルーバード劇場での常設上映を目指す(※売り上げの一部は、別府の共同温泉の改修の支援に充てられる)。

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