宮原華音、特撮は「自分を肯定できる場所」 初参戦「牙狼<GARO>」で手にした新たな武器

生誕20周年を迎えた人気特撮「牙狼<GARO>」シリーズの新作テレビドラマ「牙狼<GARO> 東ノ界楼」が、1月29日に初回を迎える。同作から登場する新キャラクター・エルミナを演じるのは、「仮面ライダーアマゾンズ」「仮面ライダーガッチャード」などで知られる女優・宮原華音だ。本作で念願の「牙狼<GARO>」シリーズ初参加を果たした宮原が、エルミナの役づくりや目玉となるアクションシーンの感想、「仮面ライダーアマゾンズ」(2016)から本作まで10年にわたる特撮人生について語った。
【画像】“謎の魔戒騎士”が登場!最新作「牙狼<GARO> 東ノ界楼」
栗山航&南里美希、二人のベテランに安心感
人の“陰我”に取り憑く魔獣・ホラーと戦う魔戒騎士たちの物語を描いてきた「牙狼<GARO>」シリーズ。最新作では、「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」(2013)での登場から13年目を迎えた道外流牙(栗山航)とパートナーである魔戒法師・莉杏(南里美希)の運命を揺るがす新たな戦いが幕を開ける。
「牙狼<GARO>」に“大人の特撮”というイメージを抱いていた宮原は、「ファンの方から『牙狼<GARO>』に出てほしいという声をたくさんいただき、どうにかして出たいと思っていた中でオファーが届いたので、『ぜひお願いします!』とすぐに返事をしました」と出演を快諾。「1年半前まで『仮面ライダーガッチャード』に出演していたので、こんなにも短期間で別の特撮に出演させていただけるんだという驚きもありました」と感慨深げな表情を見せる。
今作で8年ぶりにシリーズ復帰を果たした莉杏役の南里とは、プライベートでも親交があった。「出演が決まった時は『よろしくね!』と声をかけてくださいました。全く知らない方々の中に入るよりは、知っている方がいたほうが安心感もありますし、アクション練習で美希さんに会った時から、自分がこの作品に身を置けるという気持ちが芽生えました」
南里と共にシリーズを牽引する栗山は「『牙狼<GARO>』そのもの」だと話す宮原。撮影現場における彼の姿勢や行動から、長年積み重ねてきた“牙狼イズム”を感じる瞬間もあったという。「栗山さんがスタッフさんと話している空気感からも、こうやってチーム一丸となってドラマを作っていくんだということを感じました。撮影してない間も、栗山さんではなく流牙として現場にいたので、身が引き締まるような熱をいただきました」
初めて扱う鉄扇「開く練習から始めました」
エルミナは、体術と鉄扇を駆使してホラーを殲滅する龍族の魔戒法師。宮原曰く真面目で頑固な女性だが「オンオフがしっかりしている」という。「台本を読んで他のキャラクターとの関係性を見ながら、エルミナは強くあろうと口調も強めにして、どんな台詞も強く言うことを意識していたのですが、鈴村(正樹)監督とお話ししていく間に、心を許している人とそうでない人で、話し方の違いをもう少し出した方がいいということになり、肩の荷が下りました。実際には、少し柔らかいエルミナを演じています」
アクションに定評がある宮原はこれまで、刀やダガー(短剣)などさまざまな武器を駆使してバトルシーンに挑んできたが、鉄扇を使うのは今作が初めて。「めちゃくちゃ難しかったです。扇は斬り方で見え方が変わったり、自分の意識とカメラの見え方が全く違ったりするので、長いようで短い鉄扇の扱いは大変でした」と苦労をにじませる。
「肩が痛くなるくらい振りました。面積が多いため空気抵抗が大きかったり、戦っている相手の弾く手が重く感じたり……。鉄扇を開くことすらもかなり大変で、まずは自宅のソファーの上で開く練習から始めました。武器を扱うために細かい部分から練習するのは、今回が初めてです」
今作の監督陣には、ウルトラマンシリーズを数多く手がけ、宮原とも「仮面ライダーガッチャード」でタッグを組んだ田口清隆が名を連ねている。「ガッチャード」ではわずかな時間しか一緒に仕事ができなかったといい、「今回一緒にできることを知って、すごく嬉しかったです。『お久しぶりです』というお話から始まり、細かくお芝居の案をくださって、田口監督のお手本もすごく上手で分かりやすいので、とても楽しかったです。田口監督とは、お芝居面で新しい何かを突き詰められたのかなと思います」と本格タッグを振り返った。
特撮だけは出続けたい…「アマゾンズ」から10年の現在地
「仮面ライダーアマゾンズ」(2016)で駆除班のメンバー・高井望を演じたことをきっかけに、「ウルトラマンZ」や『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』などの特撮作品に出演した宮原。2023年から2024年にかけて放送された「仮面ライダーガッチャード」では、レギュラーキャストとして冥黒の三姉妹の次女・クロトーを演じた。
もともと特撮が大好きだった宮原は「役者・宮原華音を作り上げてくれたのは特撮だと思っています」と特撮への並々ならぬ思いを明かす。「大好きな特撮の世界で自分がお芝居しているのはすごく幸せなことですし、特撮でしかできない経験も多く、私にないスパイスをたくさんくれるのが特撮です。私は特撮に出演したことを誇りに思っていますし、今までの自分を肯定できるのが特撮で、すごく特撮に救われています。今後もオファーをいただけたら、特撮だけは出続けたいと思っています」
一方で「『宮原華音っていつもこのアクションだよね』とは思われたくない」とも明かす。素手でのアクションに限らず、走る姿や飛び降りる姿勢など、アクション女優として求められる表現力の豊かさを常に突き詰めている。「今作で鉄扇が使えたのは、すごく嬉しかったです。初めて使う武器ですし、刀や素手に加えて、鉄扇を使ったことがあるアクション女優って他にいないと思うんです。そういった部分でも、一つの自信につながりました」
「日本のアクション作品に引っ張りだこになる」ことを目標として掲げる宮原。2026年は「『牙狼<GARO>』で勢いをつけていただいたエネルギーで、ワクワクした1年であっという間に終わらせていきたい」と意気込み、「『牙狼<GARO>』を撮影していた2025年も気がついたら終わっていて、作品に集中している時の気持ちが好きなので、2026年も楽しみながら、いい1年だったなと振り返って終わればいいなと思っています」と更なる活躍を誓った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
「牙狼<GARO> 東ノ界楼」は1月29日(木)22時~ TOKYO MX、24時半~BS日テレにてスタート(「牙狼<GARO>」公式YouTube、Tver、バンダイチャンネルほかにて配信予定)


