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波乱万丈…『トップガン』ヒロイン役ケリー・マクギリスの現在

ケリー・マクギリス(2013年に撮影)
ケリー・マクギリス(2013年に撮影) - Jeff Vespa / Getty Images

 映画『トップガン』(1986)でトム・クルーズ演じる主人公の恋人、美しい女性教官チャーリーを演じたケリー・マクギリス。このごろあまり名前を聞かないな? と思ったら、『トップガン』の後、いろいろなことが起こっていた。その半生に迫る。(文・平沢薫)

『トップガン』から近影まで…いろいろあったケリー・マクギリス【写真】

最新ニュースはLGBTQのドキュメンタリーへの出演!

 28歳でハリソン・フォード主演作『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985)のアーミッシュの女性役でゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネートされ、『トップガン』やジョディ・フォスター主演の『告発の行方』(1988)などで活躍したケリー・マクギリスも今年で64歳。このごろ、あまり名前を見かけなかったが、本年5月、Varietyの記事で久々に名前を発見。それはLGBTQを表明している米映画監督クリスティン・ベイカーが、新たな製作会社を設立するというニュース。そして、その会社が製作するLGBTQのドキュメンタリー「A League of Our Own」に、マクギリスが出演すると報じていた。

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 ケリーは、2009年にウェブサイト the SheWired.com のインタビューで、自分が同性愛者であることをカミングアウト。このインタビューで、どんなパートナーを探しているのか聞かれたケリーは「絶対に女性がいい。男性のパートナーたちは経験したから、次に進まないと」と返答。そして、同性愛のことは12歳のころから少しずつ考えてきたと発言していた。そして2010年には、それまで10年間交際していた同性のパートナー、メラニー・ルイスと法的に承認された関係であるシビル・パートナーシップを結んだ。

 そのメラニーとは2013年に別れたが、ケリーは現在、ノースカロライナ州アシュヴィルのログハウスに住み、静かな生活を送っているとのこと。俳優業はほとんどせず、近所にあるスタジオ、the New York Studio for Stage and Screen で演技を教えているそうだ。

私生活でのショッキングな事件を乗り越えて

 ケリーが今、静かな生活を送ることができているのは、これまでショッキングな事件を乗り越えてきた経験があるからかもしれない。最初の事件が起きたのは『トップガン』に出る前のこと。ケリーは、父は医師、母は専業主婦という家に育ち、ジュリアード音楽院に進んだが、その学生だった1982年、レイプ被害に。彼女がそれを告白したのは、彼女がレイプ事件を手掛ける地方検事を演じた『告発の行方』(1988)の全米公開時だった。その犯人2人は逮捕され、一人は15歳の少年で刑期3年になったが、もう一人は証拠不十分で不起訴になったとのこと。ケリーはこの事件による心的外傷から回復するためにセラピーを受けたという。

 もうひとつの事件が起きたのは2016年。38歳のローレンス・マリー・ドーンという女性が、ケリーの自宅に侵入して彼女を襲った。犯人は窃盗罪、暴行罪などで18ヶ月間の保護観察処分になったが、この事件もケリーの心の傷になった。

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 また、カミングアウトの前には離婚が2回。最初はジュリアード音楽院の学生だった1979年に、同じく学生だったボイド・ブラックと結婚して、2年後の1981年に離婚。そして『トップガン』の1年後の1989年にヨット販売業者のフレッド・ティルマンと結婚。娘が2人生まれるが、2000年ごろに後にパートナーとなるメラニー・ルイスと出会い、フレッドとは2002年に離婚した。前述のように、そのメラニーとは2010年にシビル・パートナーシップを結ぶも、2013年に解消。ケリーの歩んできた道は、決して平坦ではなかった。

続編『トップガン マーヴェリック』についてキッパリ発言

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映画『トップガン』(1986) - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 さて今は、ケリーがトム・クルーズと共演した代表作『トップガン』のその後を描く『トップガン マーヴェリック』が注目を浴びている。ケリーもカメオ出演するのではないかとの噂も流れたが、2019年のETonlineのインタビューでキッパリこれを否定。「私は歳をとって、太って、年齢相応の見た目になっているから、映画の画面には相応しくないと思う」と冷静にコメント。予告編も観ていないとのことで「その映画を観るために、急いで劇場に行ったりはしないと思う。ただ私の短い“やることリスト”には入っていないだけ」と答えている。自分の代表作の続編との距離の置き方に、大人の落ち着きが感じられるケリー。現在の、演技をするのではなく、演技を指導する生活が、充実しているのではないだろうか。

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