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「青天を衝け」栄一と千代の別れに悲痛の声…吉沢亮「苦しさしかない」撮影裏明かす

第36回より。千代(橋本愛)は病に倒れる
第36回より。千代(橋本愛)は病に倒れる - (C)NHK

 吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)で主人公・渋沢栄一を強い愛で支え続けてきた橋本愛演じる妻・千代。栄一と千代には名シーンがいくつもあったが、そんな千代とのあまりにも急な別れについて、吉沢が「衝撃的だった」と熱い思いを語った(※ネタバレあり。36回の詳細に触れています)。

【写真】お千代ロス広がる…「青天を衝け」36回場面写真

 栄一の従妹であり幼馴染だった千代。年は栄一より一つ下だが、強い信念を持って自身の道を進み、結婚してからは、家を空けることが多かった栄一の代わりに渋沢家を守り内助の功を発揮する、いわゆる“できた女房”だ。吉沢もことあるごとに「お千代は本当に素晴らしい女性」と話していたが、11月21日放送の「栄一と千代」ではそんな千代との別れが描かれ、ネット上では「涙が止まらない」「辛すぎる」「もっと2人を見ていたかった」「お千代さんロス…」と悲しみが広がっている。

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 吉沢は「別れのシーンは本当につらかったです」としみじみ語ると「撮影中も『このシーンを撮ったら終わってしまうんだ』と思うと、寂しくてぐちゃぐちゃにやられてしまいました」と振り返る。徳川慶喜の側近・平岡円四郎(堤真一)、父母(小林薫和久井映見)、2人のいとこの長七郎(満島真之介)、平九郎(岡田健史)……これまでも栄一は大切な人を失ってきた。その都度悲しさが胸に去来したというが「どちらかというと栄一は、お父さんやお母さんとの別れについては、前向きなものとして捉えていたと思う」と説明。しかし「千代の死は急すぎて、苦しさしかなかった。衝撃的でした」といい、いかにお千代が栄一にとって特別な存在であったかがうかがえる。

第4回で栄一が千代に夢のことを語ったシーン

 栄一と千代のシーンについては、特に栄一が「攘夷思想は間違っていた」と千代に打ち明け、初めて娘・うたを抱き泣き崩れる第12回「栄一の旅立ち」は、大きな反響を呼んだ。千代はそんな栄一を優しく諭していた。吉沢自身も「本当に栄一とお千代には素敵なシーンがいっぱいありました」としみじみ語ると「最期のシーンを撮っているとき、序盤に栄一がさっきまで見ていた夢をお千代に話すシーンをふと思い出したんです。あのシーンはとても印象深かったです」と日常の何気ない場面まで、千代とのシーンは心に染み込んでいたという。

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 そんな千代の死後、栄一の後妻となる大島優子演じる兼子について吉沢は「お千代とは全く違うエネルギーと強さを持っている女性」と評すると「お千代は母性を感じ、甘えたくなる女性でしたが、兼子さんは妻でありつつも仕事のパートナーという側面を持つ対等な関係。いい意味でベタベタしていない、適度な距離がある夫婦だなと理解しています」と二人の妻の違いを述べていた。

お千代を亡くし、憔悴する栄一

 物語も佳境に差し掛かり、栄一の年齢も50~80歳代へと加速する。本作では13歳から91歳までを演じることとなったが、吉沢にとっても高齢の人物は初体験。「難しいです……」とつぶやくと「高齢になっていくにつれ、年齢を意識し過ぎてしまうと、栄一の本来の持つ勢いみたいなものが落ちてしまう。その塩梅が難しく、言葉のスピード感や声質、体の動きなど細かく調整しながらやっています」と苦悩を語る。

 これまで作品が終わると、あまり役柄を引きずることはなかったという吉沢だが「さすがにこれだけ長く同じ人間を演じていると、どこまでしっかりと役が抜けるのか分からないですね」と苦笑い。大河ドラマ終了後、年明けに上演される舞台(『マーキュリー・ファー』)について「いろいろな年齢の芝居をしていて、等身大の27歳を忘れてしまっているので、そこは全力で切り替えたいです」と前を向いた。

 いよいよ物語はラストスパートに突入する。「皆さんが知っている渋沢栄一の功績がどんどん生まれていきます」と見どころを語り、「第1回から続いている栄一のエネルギーを最後まで維持していきたいです」と力を込めた。(取材・文:磯部正和)

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